(写っていないが手前に EOS がある。RasPi が写っているウィンドウは Quick Time Player の録画ウィンドウで、リアルタイムに表示している)

前にデジタル一眼レフ (EOS) をウェブカメラ的にとして使うという記事を書いたが、あくまで「ウェブカメラ的」であって OS 的に「ウェブカメラデバイス」として認識させられるわけではなかった。

しかし、500 Can't connect to blog.oldershaw.org:80 というページをふとした拍子に見つけてしまった。自分が試した方法を手順だけ簡単に要約する

インストール

要は Camera Live がキモ。

  1. Camera Live を入れる https://github.com/v002/v002-Camera-Live
    • EOS カメラを Syphon というアプリケーション間で映像データをやりとりする形に変換する
  2. CamTwist 3.0 BETA をいれる
    • 内蔵で Syphon サポートがあるので 3.0 を使うのが早い

使用方法

  1. Camera Live を起動し、カメラをUSBで繋いで電源を入れる。
  2. Camera Live のリストにカメラ名がでるので選択すると Active になる
  3. CamTwist を起動する
  4. Syphon を video source に選び、Setting の Syphon Server を Camera Live にする

これで準備完了なので、これ以降は任意のビデオアプリケーションを使う。以下は例

  1. Quick Timer Player を起動し、録画元に CamTwist を選ぶと表示がでる。
    • CamTwist が候補にでない場合、Quick Time Player を再起動する。
  2. オーディオも適切に設定すれば同時録画可能 (ただし多少遅延あり)

Tips

カメラをUSBに繋いでいると、カメラ側では露出の変更が一切できなくなる。どうするか? というと、この状態でEOS Utilityを起動して、カメラの遠隔撮影モードの画面を出せば良い。他のアプリケーションが動いていても絞りを変えたりとかは普通にできるようだ。

ちなみに フォーカス調整はフォーカスリングを回せば良いので、USB を繋いでいても可能。

備考

Camera Live は名前が攻めてるが、Canon EDSDK を使っており EOS にしか対応していない。

ただ、試したところ EOS の中でも EOS M では Camera Live のリストには出るものの、Camera Error とでて接続できなかった。EDSDK の Release Note に「In the case of EOS M, remote shooting function is not supported.」と書いてあるので仕様っぽい。

今回上手くいったのは EOS 5D Mark II

解像度については、機種によって異なるようだ。Live View の機能を使ってるので、基本的に HD よりも低い。

なので、1080p で録りたい場合はやはりカメラ側で録画する必要がある。

感想

これにより映像を録画しつつ、かつ音声を Audio Units で処理しながら同時録音が可能となる。

しかも、録画データは直接コンピュータ上にできるので、いちいちカメラからコピーしてくる必要がない。

また、普通のウェブカメラデバイスとして使えるので、ビデオ通話とかにも使える (自分はやらないけど)

というか、キヤノンがオフィシャルにSDK出していたことを初めて知ったよ… しかし日本のサイトにはない… どういうこと

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkII ボディ - キヤノン

キヤノン

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