デフォルトで入っていないオペアンプを使いたい場合、追加する必要がある。


部品追加の考えかた

オペアンプの場合、最初から、汎用の opamp2 というシンボルが用意されている。これは中身(マクロモデル=等価回路) の設定されていないテンプレみたいなやつ (だと思う)。

この opamp2 を配置した上で、Value にマクロモデルの名前を指定することで、指定したマクロモデルを持つオペアンプにすることができる。

ただ、マクロモデルを適当なディレクトリに置いただけでは読みこまれないので、SPICE directive を追加し、.lib コマンドで使いたいライブラリを読みこむ必要がある。

また、提供されているマクロモデルのピンアサインが、opamp2 と一致するようにする必要がある。

オペアンプの追加

よく使う JRC のオペアンプを追加する。今回は NJU7043 を使いたかった。

JRC はマクロモデルで無償提供しており、これは (本来の対象ではないが) LTspiceでも使うことができる。展開して適当に配置する (lib/sub 以下に配置すると .lib コマンドのとき比較的パスを指定しやすい)

mv ~/Downloads/Operational_Amplifiers_Macromodel ~/Library/Application\ Support/LTspice/lib/sub/JRC_OPAMP

そして、

1. Components から opamp2 を選択して配置する
2. 配置されたオペアンプを右クリック
3. Value を nju7043_s とする (サブサーキット名と一致させる)
4. S を押して SPICE directive を追加し .lib JRC_OPAMP/NJU7043/nju7043_2.lib とする (パスを指定)

OK

サブサーキット名は

grep SUBCKT JRC_OPAMP/NJU7043/nju7043_2.lib 

で名前とピン配置をさがせる。

この .SUBCKT の指定は、opamp2 とピンの順番を一致させる必要がある。ピンの名前 (VDD とか VSS とか) は元のままで順番だけ一致させる。opamp2 のピン配置は右クリックして Open Symbol して、Netlist Order を全部見ていくとわかる (一発でわからない?)

結果として

.SUBCKT nju7043_s  IN+ IN- VDD VSS OUT

みたいになる。

こんな感じ

このオペアンプはオフセット電圧が最大10mVと結構大きいので、それがよく出てる(と思う)


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