秋月で売っているGYSFFMANC(MT3333) GNSSモジュールがおかしい。

中央下のグラフを見るのがわかりやすいが、定期的に (衛星が見えているにも関わらず) 一切受信できなくなり、しばらくすると回復するという挙動をする。なので全く安定して受信できない。

  • 少しずつ SV Used が減少しはじめ、3D Fix を維持できなくなる。SV View はほぼ変化しない
  • リセットから3〜4時間経過すると一切受信できなくなる
  • そこからしばらくすると、再び受信できるようになる
  • 上記の挙動を繰替えす
  • 一切受信できなくなったタイミングで手動でリセット・ホットスタートすると即座に 3D Fix される。これよりアンテナの問題ではないと考えられる
  • ほぼ同じ位置に別のアンテナをつけ、別の受信機(ublox NEO M8N) をつかって測位しているが、そちらではこのような現象は起きない。衛星の見える環境の問題ではないと考えられる

その他の情報

  • バージョンは AXN_5.1.2_3333_17113000
  • GPSとGLONASS で測位。SBAS の有効・無効は関係なく再現する。
  • GLONASS は表示にはでるが測位に使われている形跡がないように思う。

考察

ゴミなのでは? とりあえず使用に耐えないので買って損してイライラするが、挙動について考えてみる。

  • 衛星のエフェメリス情報の有効期限が4時間なので、周期と似ていて怪しい
    • 3D Fix した状態だと捕捉している別の衛星の情報を一切処理しないとか?
  • 特定の環境でだけ再現する可能性がある?
    • 受信環境が悪い、かつ既に 3D Fix 状態だと他の衛星を無視するとか?
  • ファームのバグ (メモリリークみたいな?)
    • メモリリークとかでスタックするならリセット後にメッセージが出て、それが記録されると思うが、それは観測できない

よくわからんけど、とりあえずこのモジュールはおすすめできない。中国の怪しい GNSS モジュールのほうがはるかに安定している……

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データシートにまさにこれという値は載っていないので計算する必要がある。VCC などによって出力インピーダンスが変わってくる。

たとえば Toshiba の TC74HCU04 の場合、「出力電圧」は以下のようになっている。

または

で出力インピーダンス(最小)がわかる。H レベルのときは 4.5V のときだと (4.5 - 4.18) / 4e-3 = 80,、6.0V のときだと (6.0 - 5.68) / 5.2e-3 = 61。5V で中間ぐらいとすると 71Ω ぐらいか。

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OCXO と GPS 1PPS その3 | tech - 氾濫原 というのを3年前に書いてからやる気をうしなって放置してましたが、STM32F103 bluepill と組合せて、10MHz GPSDO をつくってます。今度は完成させたい。前よりは進捗していて、現状では 1mHz 未満ぐらい (0.1ppb) に誤差を抑えることができています。