何を言っても無駄であるから、何も言わないのであって、どうでもいいわけではない。ジュウロクだかジュウハチだか過ぎた人間には、もはや外から直接的に何かを言っても無駄なのだ。だからそういう人に僕は反応を一切期待しないし、既にある何らかの明確に形になっているもの以外、意図的に考えないように最大の努力を払っている。裏をかえせば、自分がそうであるというだけで、あるときにふと大抵の人が本人の思惑や欲求のためだけに他人に何かをいっているのということが腑に落ちて、それからは一切他人の言うようなことを話半分で聞くようになったというだけだ。

観察するまでもなく、大抵の場合、ある人が自分を見下しているかどうかなんてのは、喋りかたでわかるものだし、喋らずとも言葉を使っている限りは、そう時間もかからずに分かるものだ。観察するまでもなく、というより、他人を見下すように生きている人のほうが多いのだから、とりあえずそのように考えておけばまず間違えたりはしない。

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