とにかく自分は金に対する恐怖がひどくある。まともな人間なら、困ったときに頼れる人がいて、最悪だれかに頼ればいいやと考えられるのかもしれないが、自分にはそれができない。他人に迷惑をかけるぐらいなら死んだほうがましである。何かどこかで失敗をすれば、ホームレスになる可能性が高い。死んだほうがましだと言いながら、死ぬことができず、そして支援をうけることもできない、そういう状態になる可能性がある。

IT 業界は安定した業界とは言い難く、とはいえ、このご時世で安定した業界があるとも思っておらず、自分でできるリスク回避といえば、汎用スキルを身に付けるしか思いつかないのだけれど、コミュニケーションに強烈なストレスを感じる人間であるので、著しくスキルの範囲が限定されている (汎用スキルってのはつまり世渡りのうまさ・ストレス耐性なんだろう) ように思う。

金がなくなって家計が破綻すれば、誰かを頼らざるを得ず、みじめな状態になり、生活を継続するために文化的なもの・人間的なものを犠牲にせざるを得なくなり、結果さらに精神的余裕がなくなり、悪循環により抜けだせなくなる。そういう恐怖がずっとある。普通の人が、こういった恐怖を持っているのかいないのか、持っているとしたらどのように対処しているのか。税金はあがっていくし、年金は払い損だし、不景気不景気といっていて収入が増える見込みをイメージできないし、仕事自体の精神的負荷は上がっていく見込みがイメージできるという一切の希望もないような社会生活の中で、なぜ何もしないでもまぁどうにかなるという考えを導き出せるのか。

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