微弱信号通信用の通信プロトコルに JT65 というのがあるらしい。もともと VHF の EME (月面反射通信) 用に考えられたみたいだけど、それを HF 帯の地上間通信にも応用して流行ってる?みたい。実際信号を聞いたことはない。しかしプロトコル自体の解説が全然見つからなくてよくわからない。
- 72bit のメッセージに 6bit シンボルの RS(63,12) (リードソロモン12シンボル長データに51シンボルのパリティ)。
- 72 / 6 = 12 シンボル に対し訂正符号51シンボル
- 64 トーンの FSK
- 2の6乗、すなわち1シンボルにつき1トーン
- 1分間間隔で TX/RX が切り替わる (正確な時間で同期をかける)
細かい部分がまだよく理解できてない。ものすごいおおざっぱに理解すると、
- 厳密にお互い同期した時間を持っていることを前提に
- かなり強い誤り訂正符号を付与して
かすかに受信できる信号を本来のデータにデコードできるようにする、という話っぽい。あとよく使うメッセージに関してはショートハンドメッセージというのを定義してより受信しやすくしている (プロトコルにこういうヒューリスティックな要素があるのはだいぶ気持ちが悪いしチートっぽい)
EME の場合、月まで往復約2.5秒かかるけど、正確な時間の同期はどうしているんだろう? 定数?