ngResource は単にAPIのラッパーという感じではなくて、JS でサーバ側のモデルとうまく同期するように作られている。
最も簡単な例だと以下のように使うが、Entry.get は XHR が完了する前に、とりあえず空のオブジェクトが返るようになっており、XHR の完了とともに破壊的に書きかえられる。これにより、entry の変更がすぐ全体に伝わるようになっている。
var Entry = $resource('/entry/:id');
$scope.entry = Entry.get({ id : 0 });
デフォルトで定義されている query/get/save/delete だけを見ると単に REST API のラッパーのように見えるが、独自のメソッドを追加するとより理解しやすいコードを書ける。
以下のコードは、デフォルトで下書き状態で生成される Entry オブジェクトを、後から publish 状態に変えるような挙動を想定している。単に $save() とかを使ってもいいが、専用のメソッドを生やすことでやりたいことを明確にできる。
var Entry = $resource('/entry/:id', {}, {
'publish': { method: 'PUT', params : { publish : 1 } }
});
$scope.entry = Entry.get({ id : 0 });
....
$scope.doPublish = function () {
$scope.entry.$publish(function () {
alert('entry published!');
});
}
この独自に定義したメソッドの場合も XHR が完了すると、API のレスポンスで元の entry インスタンスは破壊的に変更がかかる。すなわち $scope.entry を改めて自分で更新する必要はない。Angular の場合、オブジェクトの変更がうまいことビューに反映されるようになっているので、これだけでビューの更新までかかるコードになっている。
ngResource とサーバ側 API とうまく協調させることで、自動的にビューの更新までできるようになる。
ngResource の挙動とサーバサイドのAPIのインターフェイスをあわせる方法は前に書いた。ngResource は定義方法がいまいちわかりにくいし、挙動も若干マジカルだが、うまく使えば余計なことを気にせずにかっこよくビューまで一体したコードが書ける。