オリジナルのツェップアンテナはハシゴフィーダーを使うが、なぜハシゴなのかよくわかっていなかった。

要は、エンドフェッドでインピーダンスが高いワイヤーへの給電に、同調型のハシゴフィーダーを使うことで、インピーダンス変換を行うということのようだ。

ハシゴフィーダーを同調型として使うことで、平衡経路であるハシゴフィーダー上からは、位相が反対の定在波が立ち打ち消しあって電波がでないが、インピーダンスは長さによって (伝送路インピーダンスとは異なった) 変化する値になり、ちょうどいい長さに調整することで給電できる。このとき、定在波が立っているのでケーブルの伝送路インピーダンスは直接関係なくなる。

同軸の場合、不平衡経路なので、経路上から電波が出てしまい意図した挙動にならない。

ツェップライクと呼ばれるアンテナでは給電にLC共振回路を使って間接的にエレメントに給電している。ハシゴフィーダーの変わりに集中定数で解決している。

ハシゴフィーダーのメリット

  • 損失が少ない (7D同軸の10分の1程度)
  • インピーダンスマッチングを兼ねられる
  • 細かい線路インピーダンスは無視できるので自作可能

デメリット

  • 雨や周辺環境の影響を受けやすい
  • 同調型で使う場合、長さに制約がある
  • 必然的にでかい
  • 耐久性があまりない
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