USB 3.0 の伝送路における基本波が 2.5GHz なため、ISM バンドの 2.45GHz 帯 (2.4GHz〜2.5GHz)で電波障害が起きやすいという話。(波長の半分で1bit転送するのでデータレート的には5Gbps)

一応 USB 3.0 はEMI 対策として、スペクトラム拡散クロック (広い範囲にクロックを拡散することでピークを回避する) や、スプレッド処理 (信号経路には常にランダムのビットが流れるようにしてピークを防ぐ) をしているが、あまりに発生源とアンテナが近過ぎるとやはりダメらしい。

うちで使っているワイヤレスマウスも、USB 3.0 ハブに繋ぐとかなり挙動がおかしくてイライラする感じになる。

今後

USB 3.1 になると基本波が倍の 5GHz になるので、この問題は解決するかもしれない。(5.8GHz帯のISMバンドとはある程度離れてるし)

備考

USB 3.0 は 2.5GHz 基本波、5Gbps の物理ビットレートだが、8b/10b エンコードするので、実行ビットレートは 4Gbps 程度

USB 3.1 は 5GHz 基本波、10Gbps の物理ビットレート、128b132b エンコードなので、実行ビットレートは 9.7Gbps 程度

USB 3.0 では、USB 2.0 と違い、完全なスリープ状態でなければ常に信号が流れているらしい。


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