ウェブページから JavaScript で MQTT ブローカーに送られてくるデータを取得したかったので、MQTT over WebSocket を試してみました。

RabbitMQ 3.6.6 をいれる

Ubuntu のレポジトリのは 3.5.7 と古いので、Installing on Debian / Ubuntu にしたがって 3.6.6 にします。

既に古いのが入っていても、説明通りに RabbitMQの apt レポジトリを設定して、 apt-get update して install したら自動でアップグレードされます。

プラグインをいれる

rabbitmq_web_mqtt をいれます。これは Community Plugins にありますが、 RabbitMQ のチームが作っているので安心感があります。プラグイン自体が比較的新しくて、RabbitMQ 3.6.1 以降でないと使えません。

$ wget --content-disposition https://bintray.com/rabbitmq/community-plugins/download_file\?file_path\=rabbitmq_web_mqtt-3.6.x-14dae543.ez
$ sudo mv rabbitmq_web_mqtt-3.6.x-14dae543.ez /usr/lib/rabbitmq/lib/rabbitmq_server-3.6.6/plugins/
$  sudo rabbitmq-plugins list | grep web_mqtt
[  ] rabbitmq_web_mqtt 

$ sudo rabbitmq-plugins enable rabbitmq_web_mqtt
The following plugins have been enabled:
  cowlib
  cowboy
  rabbitmq_web_mqtt

Applying plugin configuration to rabbit@stfuawsc... started 3 plugins.

$ sudo rabbitmq-plugins list | grep web_mqtt    
[E*] rabbitmq_web_mqtt    

設定する

デフォルトで 15675 が listen されています。このままでいいのですが、念のため設定を書いておくことにしました。

設定例がないのでソースを読むしかないようです。rabbitmq_web_mqtt.schema が設定ファイルのスキーマのようなので、これを参考に以下のようにしました。

 {rabbitmq_web_mqtt,
  [
   {tcp_config,[{port, 15675}]}
  ]
 }

WebSocket 経路の TLS 化はリバースプロキシ (h2o) で行うので、このサーバ自体には TLS の設定を書いていません。

リバースプロキシ

HTTP フロントエンドの h2o からポート 15675 にリバースプロキシするように設定しました。これで外部から接続可能になります。

なおh2oは定期的にWebSocket接続を切るようになっているので、クライアント側で再接続するコードが必須です。

WebSocket から繋ぐ

認証はどうなるのか? という疑問があるところですが、MQTT レイヤーでのユーザ認証があります。Upgrade 時に Origin による制限などはかけられないようです。

rabbitmq-web-mqtt-examples というレポジトリがあり、これを参考にすれば簡単に接続できます。

ライブラリとして Eclipse Paho の JavaScript 版を使っています。WebSocket のエンドポイントを指定する以外は普通にMQTTするのと変わりません。

var TOPIC = "/foo/bar/baz";
var USER = "foo";
var PASS = "bar";
function mqttConnect() {
	var client = new Paho.MQTT.Client(
		location.hostname,
		location.port || 80,
		"/mqtt", "myclientid_" + Math.random().toString(32)
	);

	client.onConnectionLost = function (responseObject) {
		console.log(responseObject);
		// reconnect
		setTimeout(mqttConnect, 1000);
	};

	client.onMessageArrived = function (message) {
		var data = Number(message.payloadString);
		console.log(data);
	};

	client.connect({
		userName: USER,
		password: PASS,
		timeout: 3,
		onSuccess: function () {
			console.log('onSuccess');
			client.subscribe(TOPIC, {qos: 1});
		},
		onFailure: function (message) {
			console.log('onFailure', message.errorMessage, message);
		}
	});
}

ブラウザ上の WebSocket の場合、TLS はブラウザ側でやってくれるので、普通の MQTT with TLS の接続で考えることよりも少なくて楽です。

ref

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