今更ながらいまいち理解できてないポイントがあったので、いっかい自分でまとめてみることにする。当たり前のことではあるが……

L2スイッチ

セグメントを構築する機器 スイッチングハブ

用途はリピーターハブと同じで、あるポートに届いたイーサネットフレームを他の全てのポートへ転送する。ただし帯域を有効利用するため転送されてきたポートと MAC アドレスの対応を記憶して、次回から必要のないポートに転送することをやめる。

ルーター

セグメント間を接続する機器

IPヘッダを解釈し、ルーティングテーブルから次に転送すべきルーターへパケットを転送する。

頻出事例

(IPv4) L2スイッチに接続されたコンピュータ同士の通信

同一セグメント内の通信ということになる。L2スイッチで完結する。

192.168.0.101 から 192.168.0.102 への通信の例

  • 101 は 102 の IP アドレスをのせてARPリクエストをイーサネットにブロードキャスト
  • 102 は自分の MAC アドレスをのせてARPレスポンス
  • 101 は取得した MAC アドレス宛にIPパケットをのせたイーサネットフレームを送信

L2 スイッチは多段接続しても1つのネットワーク。

(IPv6)L2スイッチに接続されたコンピュータ同士の通信

ほとんど IPv4 と同じだが ARP ではなく ICMPv6 で MAC アドレスが解決される。Neighbor Solicitation メッセージと Neighbor Advertisement メッセージが使用される。

(IPv4) ルーターを介したコンピュータ同士の通信 (外部ネットワークなど)

192.168.0.101 から 93.184.216.34 への通信の例

  • 101 は自分のルーティングテーブルを参照する
  • 接続先が同一セグメントではないため、デフォルトゲートウェイ(またはルーティングテーブルにあるホスト) へ転送しようとする
  • 転送するホストのIPアドレス (例:192.168.0.1) の MAC アドレスを取得する (ARP)
  • 取得した MAC アドレス宛にIPパケットをのせたイーサネットフレームを送信
  • ルータは送られてきたイーサネットフレームとIPパケットを解釈し、次のルータにIPパケットを転送する。このときIPパケットを載せるプロトコルはイーサネットとは限らない。PPP ということもある。

(IPv6) ルーターを介したコンピュータ同士の通信 (外部ネットワークなど)

こちらも ARP 部分が ICMPv6 でおきかわる。ルーターの場合はネットワーク接続時の要求や、定期的にブロードキャストされる Router Advertisement メッセージから MAC アドレスがキャッシュされているため、基本的にルーター MAC アドレスが既知のものとなる。

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