読みおわった。高校のときに読んで以来で、特に読もうと思って買ったわけではないのだけれど、小田急がとまってしまったときに暇潰しのために買った。
なぜスプートニクの恋人を買ったのかといえば、ミュウの観覧車のシーンが印象的だったから (他の作品で観覧車がでてくると、よくこのシーンが頭にうかぶぐらい) そして、結末を忘れていたこと (すみれは帰ってきた、というシーンが「あった」というのが、はたして本に描写されていたことなのか、自分で続きを想像したことなのかがわからなくなっていた)
読んでも全然わかんない作品だなぁ。最後にすみれから電話があるけど、あれがすみれなのかよくわからない。あのすみれは主人公自身な気もする (そういう表現もあるけど)、ミュウの半身がどっかにいってしまったように、主人公の半身もどっかにいってしまった (そして帰ってきた) という感じがする。じゃあ最初からずっとすみれは主人公だったのか、というと違うだろうし、よくわからない。
「半身」みたいな話は確か海辺のカフカでもどっかに書いてあった気がする。