高校生のときなんかは「世の中の人は『責任』にどう耐えているのだろう」とよく思っていた。あらゆる「責任」に自分は耐えられる気がしていなかったので、責任を負って対価を得ること、つまり仕事ができないと思っていた。なので一切のアルバイトもしたくなかったし、想像されるような「責任」に耐えて仕事をしている自分を想像することができなかった。

今思うと、当時の自分は「責任」を無限にあるものだ、と無意識に考えていた節があり、そのために過度の責任を想像しすぎていた。「責任の量」という考えかたがなかった。実際の仕事では、アルバイトにはアルバイトの責任の範囲があるし、社員なら役目に応じた責任の範囲がある。当たり前のことを知らなかった。

「果たすべき責任には上限がある」という気付き (大学生以降、働きながら気付いた) は、多少仕事に対して楽観的になれるきっかけになった。ずっと気付けてなかったら今ごろ死んでいると思う。