差分をとって、すなわち比較することによって、ようやく問題点がわかってくる。そのためには二つ以上のことが、あたりまえだけれど、必要である。例えば、ある学校に行っていて、学校がクソだ、と思っても、それはその学校が悪いのか、はたまたその地域の学校が悪いのか、あるいは学校全体が悪いのかというのは分からない。必ず、二つ以上のものを比べてはじめて、どこに問題があるかが分ってくる。

プログラムの問題解決もそうだし、それをしていると、差分を見ることがいかに重要か思い知らされる。

何らかの問題があるとき、それを解決するためには、まずその問題の原因を探らなければならない。そのためには、似たようなものを比べて、差分をとらなければならない。どこに原因があるか分からないまま、がむしゃらに問題解決にとりくむというのは、運まかせで、問題解決を行っているとは言えない。