30年生きてきてピンホールは3回ぐらい期がきてるので、病気としては10年ぐらいで免疫が切れると考えられる。

ミラーレスフルサイズ (Eマウント) にしてフランジバックが短かくなったぶん、簡単に広角になるし久しぶりにやってみるかという気持ち。

ピンホール直径

Eマウントフランジバック 18mm、レンズキャップの厚み 7mm としてピンホール面は 25mm。これはレンズにおける焦点距離に相当する。

焦点距離を f、光の波長をλとしたとき、最も分解能が高くなるピンホール直径 d は以下の式で求められる (Wikipediaから)

例えば 550nm で f=25mm の場合 (2 * Math.sqrt(25e-3 * 550e-9)) で約0.235mm になる。

口径が 0.235mm なので、25/0.235 = 106 が F 値になる。

なので、Math.log2(Math.pow(106, 2)) ≒ 13.5。F8 (Av=6) よりも 7.5段暗いことになる。1/30sec (Tv=5) で撮影するなら Ev=18.5。快晴時の Ev の目安が 16 なのを考えると適正露出にはさらに光量が必要ということになるが、手持ち撮影は十分すぎるくらい可能。

許容錯乱円はほぼピンホールと同じサイズとなるため、画質はセンサーサイズで決まる。フルサイズだと36/0.235=153 24/0.235=102 と、0.015MP 相当。高画素カメラで撮影するのは全くの無駄で、でかい印画紙に直露光させるほうが本来は良い。

製作

ステンレス板

φ0.2 のエンドミルがあるため、これを使って T=0.1mm のステンレス板に0.235 の穴をあけてみた。T=0.05mm が欲しかったがなかった。エンドミルが細いので非常に低速な送りで穴をあける。F=5mm/min にしてみたらあっけなく開けられた。

レンズキャップは他のことに使うつもりで予備を買ってぎりぎりまで穴を開けてしまったので、工作用紙で蓋をしてそれに穴をあけたステンレス板をはりつけた。

撮影

ピンホールといえば長時間露光だろうという感じだけど、シャッタースピード優先、ISO AUTO で雑に撮影するという方法で撮った。EVF なので構図確認も簡単。

フードの必要性


手でフードをつくる場合とつくらない場合の比較。フードが欲しい。

いろいろ












トイカメラみたいな描写なのでクロスプロセス風の現像を多めにしてみた。

収差

ピンホールは収差がないため、純粋に回折効果とホール径のせいで解像度が低下する。

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