靴の消臭に使われる商品にグランズレメディというのがありますが、商品説明の雰囲気的に主成分はただのミョウバンではないか?と思ったので、ちょっと調べた記録です。というのも焼きミョウバンは洗濯物の消臭のために常備していて大量に保有しているので、応用範囲が広いと嬉しいからです。
とりあえず成分を検索すると商品説明には書いてないものの、公式に「ミョウバン、タルク、酸化亜鉛」が主成分であると書いてありました。
特許について
グランズレメディの商品説明には特許番号が書いてあります。NZ.No. 225231 だそうです。この番号は見るからにニュージーランドでの特許番号なので、日本では関係ありません。
実際ニュージーランド特許局で調べると http://app.iponz.govt.nz/app/Extra/IP/Mutual/Browse.aspx?sid=636391773731325565 これですが、2009年に特許切れしており、実際英語版のページだと特許に関する言及はありません。
ということで、ドキュメントを見れば実は組成があきらかです。
パーセンテージは重量。
- basic components (50%)
- alum (硫酸アルミニウム) 20〜45%
- zinc oxide (酸化亜鉛) 20〜45%
- zinc undecylenate (ウンデシレン酸亜鉛) 20〜45%
- boric acid (ホウ酸) 0.1%〜1%
- talc (50%)
特許文なので読みにくいですがこんな感じのようです。basic components が消臭成分で、使いやすさのため talc によってさらさらになるように希薄されているようです。
冒頭でただのミョウバンではないかと書きましたがさすがにそんなことはなく、いくつかの抗菌・殺菌薬を組合せているようです。
酸化亜鉛・ウンデシレン酸亜鉛は入手性がよくないみたいなので、とくにこだわらないならミョウバン+タルクを半々で混ぜれば十分な気もします。