というのがあるらしいことを知った。ペルオキソ一硫酸水素カリウム+塩化ナトリウムで構成される薬剤らしい。一般向けには杏林製薬がルビスタという製品で売っていて、アマゾンでも買える。動物・畜産分野ではおそらく同様のものがバイエル薬品からアンテックビルコンS (Virkon) という製品名で出ている (そもそもルビスタもアンテックの製品であり、海外だと Rely+On Virkon という名称だったりする)。
メカニズムをみると、ペルオキソ一硫酸水素カリウム自体の酸化作用と、生成される次亜塩素酸が働くらしい。どっちが支配的なのかはよくわからなかった。
Y's Square:病院感染、院内感染対策学術情報 | 塩素系に分類される消毒薬および除菌・洗浄剤の特性と選択 とかを見ると各塩素系消毒薬の特徴が書いてあっておもしろい。
ルビスタの場合は洗浄成分(界面活性剤)も入っているので、掃除と消毒を同時にできるのがひとつも特徴となっているみたい。5gを500mlに溶かして1%として使用するということになっている。5g×12包で3300円ぐらいなので、1包 500ml あたり 275円。
次亜塩素酸ナトリウム6%ハイターは5Lで800円程度で、使用時には10倍希薄0.5%扱いとすると500mlあたりは8円、1%希薄(0.5%で十分だが)でも16円なので、ただの次亜塩素酸ナトリウムに比べると、かなり割高ではある。
まぁでも、一般家庭では感染症が発生しない限り日常的に使うものでもないので、いざってときに塩素臭がしないのはかなり嬉しいポイントだと思う。実際に次亜塩素酸ナトリウムを広範囲に消毒に使ってみると塩素の刺激臭でなかなかつらいものがある(経験談)。一方で漬け置き漂白みたいな用途には使えないみたいなので、汎用性でいくとやはり次亜塩素酸ナトリウムが勝るっぽい。
次亜塩素酸ナトリウムは酸性だと塩素が出るので、アルカリに調整してあるが、ビルコンは酸性らしい。なので混同して使わないように注意が必要そう。(どちらか片方しか使わないのが安全)