僕はポケモンシリーズを一切プレイしたことがなくて、子供のときはコロコロか何かについてきたポケモンのモンスター一覧を眺めて「進化先が複数あるポケモンとかいるんか! すげーな!」とか思っていただけだった。ゲームボーイを持ってなかったし、買ってもらってまで(お小遣いでは買えないし、交渉するのが大変だった)やるほどではなかった。

それはともかく、Ingress は結局無視してたけど (やりはじめるタイミングがなかった)、ポケモンはやってみることにした。なんといっても世界的ブーム!! 長いものにはマカレロ!!! 同じアホなら踊らにゃ損ソン!!!

住んでいるところのポケスポットをいくつか回ってみたりした。明かに「これはポケモンGoやってるな」っていう人が結構いてすごい。Ingress のことを想うと知的財産ってすごいという感じがする。都心ではないがルアーモジュールが刺さってるスポットも結構あった。

それはともかく、今住んでるところは小学生から断続的に住んでいる土地なので、まぁだいたいどんなスポットがあるかは分かっているつもりだったけど、そんなことなかった。「こんなにお地蔵さんあったのか」みたいな発見はある。面白い。

ゲームシステムの感想

ポケモンGo 良いと思ったのは、ゲーム内のコミュニケーション要素がかなり削られているところ。今のところジムで対戦する以外にゲーム内で他プレイヤーとの接点はない。

ゲームの主目的も「ポケモンの収集」がメインであって、自分だけで完結する。

Ingress はもはや古参と暗黙のルールが作られたネトゲなので、初心者が変なことをするとなんか言われるという負のモチベーションがある。成熟したネトゲには全てを理解している人しかプレイしてはいけないみたいな感じがだいたいあって (変なことをすると「なんでxxしないの?」みたいなことを言われたりとか)、そういうのは初心者プレイヤーを大きく不愉快にさせる。Ingress はもうそういう状態で、もはや Ingress を初める気にならない大きな理由はこれになる。

ポケモンGoはまだ新しいというのもあるが、そもそもシステム的にそういうのがない。原理的に、他人に不利益になるようなことは殆どできない。ポップしたポケモンはその場にいる全ての人で共有して沸くが「取り合い」にはならず、全ての人がボールを投げられる。ジムの取り合いはポケモンの収集には必須要素ではないし、全く関わらずに強いポケモンを育てたりもできる。

背景

KiCAD は1つのプロジェクトにつき1つのボードしか作れない。小さな基板であれば1つの基板にVカットを入れるでいいが、どうしても複数ボードとして設計したい場合に困る。

複数プロジェクトにして回路図をわけると、今度はこの回路図間でコピペが動かないという問題が発生する。KiCAD はプロジェクト間のブロックコピー・ペーストができない。

階層シート

KiCAD は階層シートという、回路図については複数ページに分けて書く機能をサポートする。これは部分的に別の .sch 回路図ファイルとして分離して、プロジェクトルートの回路図から参照するという形をとる。名前の通り、これはツリー上にすることができる。

考えたやりかた

考えかた

  • 全体を管理するプロジェクトとルート回路図を作る
  • 各基板ごとに階層シートとして回路図ファイルを分離する
  • 各基板ごとに別のプロジェクトとルート回路図を作る
  • 各基板のルート回路図から全体を管理するプロジェクトの階層シートを参照する

これで原理的には全体を管理するプロジェクトのルート回路図を開いて各階層シート(モジュール)に入ったり出たりして図を書け、各基板ごとのプロジェクトのルート回路図を開けば各基板ごとだけのネットリストを吐ける。

実際のオペレーション

ルートに何も置かず、それぞれのボードごとに階層シートとして、まず全て設計する。このとき作る回路図を Root.sch とする。階層シートはそれぞれ _module_a.sch とか、あとあと被らないような命名にしておく。

全体ができたら (できる前でもいいけど)、Root.sch をモジュール数分だけコピーする。これは KiCAD 上ではできないので適当にターミナルとかでやる

$ cp Root.sch ModuleA.sch
$ cp Root-cache.lib ModuleA-cache.lib

cache.lib もコピーしないとダメ。

この状態で KiCAD のプロジェクトビューを更新すると、コピーした回路図が見えるので開く。開いてから保存すると勝手に ModuleA.pro が作られて別プロジェクトとなる。ModuleA.sch ではボードに実装したい階層シート以外を削除する。ModuleA.sch はこれで1つのボードに対応する回路図となる。

他のモジュールも同じようにコピーして必要な階層シートだけを残す。

結果的にできる構造

Root.sch
  _module_a.sch
  _module_b.sch
 
ModuleA.sch
  _module_a.sch

ModuleB.sch
  _module_b.sch

それぞれキャメルケースのファイル名の回路図がルート回路図で、_ から始まるスネークケースのファイル名の回路図が階層化回路図になっていて、上記のような参照関係になる。

こうすると、Root.sch で全体を見ながら各階層化回路図に変更をかけたことが、個々のモジュール用回路図にも反映される。ネットリストはモジュールごとの回路図から生成するので、これでボードごとのネットリスト出力ができる (Root.sch に対応する kicad_pcb ファイルは作らない)。

ワークフロー

基本的に Root.sch 開いた状態で階層化回路図を編集する。

これで保存をして閉じて、ModuleA.sch を開くと、編集が反映された状態になっている。この状態でフットプリントの関連付け、及びネットリスト出力をして pcbnew すると、該当する基板の部品だけを出せる。

ネットリスト・pcbnew した後は以下のようになる

Root.sch はあくまで全体管理用なのでネットリストとかは出さない。

.sch 間のコピペ

コピペ対象の回路図が階層化回路図になっていなければならない。なので、全体を見ながらモジュールの構成をしたいときは Root.sch を開いてそれぞれコピペ(ブロックを保存)することになる。

他に方法はないのか

わかりません。普通に全部を吐きだしたネットリストから、うまいこと各階層シートごとのネットリストだけ分離するようなスクリプトを書けばもっと楽に管理できるかもしれません。

標準のネットリストファイルはS式なんですが、ちょっと見た感じだと簡単にはできない気がしました。

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仕事が忙しくなってくると、同時に趣味もやりたいことがいっぱい出てきて(逃避行動)、主観的な忙しさが指数的に上がっていく感じがする。

id:h2u エルゴマウスの持ちやすさ。単三*2で重いマウス、単四+スペーサーにして軽量化とかはやってた。

http://b.hatena.ne.jp/entry/s/lowreal.net/2016/07/19/1

というコメントがついていて、単4+スペーサーで軽量化というのになるほど!!! と思ったのでやってみました。

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これらを買って元からついてきていたアルカリ電池と入れ替えしました。

感想

確かに軽くはなったんですが、本体そのものが思ったより重くてあんまり実感がわきませんでした。しかしじわじわ効いてくると信じたい。

備考

スペーサーのやつはレビューを読むと違う商品が送られてくるパターンがあるみたいです。今回 umiwo というところから買いましたが、ちゃんとしたのが送られてきました。ただ、この販売者はもうこの商品を出品していないようです。

「ちゃんとした」というのは、プラスにもマイナスにもちゃんと電極がついているやつです。電極はスペーサー内で多少カタカタと動くのですが、これにより機器にセットしたとき機器側のバネで抑えつけられることで導通が確保されるようになっているようです。

標題の通りですが HHKB を半分に割ってブチ壊すみたいな話ではないのでご安心ください。

  1. HHKBを2台用意します。
  2. HHKB 2台を横に並べます
  3. Karabiner を入れます
  4. 完成です

通常、キーボードを複数繋いでも、修飾キーは各キーボードごとに独立して管理されます。なので、2台キーボードを繋いで並べたとしても右のキーボードでShiftを押しながら左のキーボードのaを押してAを入力するみたいなことができません。

Karabiner を入れるとこの問題が解決します。インストールするだけで、全てのキーボードで修飾キーが共有されるようになり、同一のキーボード2台があれば左右分割のエルゴノミクスキーボードっぽく使うことができるようになります。

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5.0 / 5.0


背景

ErgoDox を見てから左右分割キーボードに対して興味が沸いたので、簡単に試せる方法を探していました。Karabiner の機能ページを見てみたら修飾キーを共有する機能が書いてあったので「これでできるやん」と思いやってみました。HHKB は自宅用と会社用とかで2台持っている人も多いと思うので、意外と試しやすいのではないでしょうか?

あと ErgoDox って結構高価なので、不安なら価値が安定しているHHKB2台買っても良いのではないしょうか。僕は1台は貰いものなので他人のこと言えませんが……

感想

最初の5分ぐらいは同じキー配列にも関わらず、ちょっと頭が混乱していてうまく打てませんでした。少ししたら全く問題なく打てるようにはなりました。しかしパスワードはかなり複雑で特殊な打ちかたをしていたのでうまく打てません。

とりあえず使うにはこれでもいいんですが、使い続けようと思うと会社用と家用に2台ずつHHKBが必要になって大変コスパが悪そうです。また、修飾キー共有をソフトウェアに頼っているので環境が限定されます。

左右分割すればエルゴノミクスなのか?

知るかよ

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I2C がうまく動かなくて調べていたら、どうやら UART を使おうとすると競合するようでした。確かにピン配置を見ると CTS/RTS と SDA/SCL はかぶっています。これは事前に知っていましたが、RXD と TXD とはかぶっていないので、問題なく使えると思っていました。

しかし実際は Serial を使おうとすると問答無用で該当ピンが CTS/RTS が設定されるコードがハードコードされています。

serial_api.c

TXD/RXD は外部から渡せるようになっているのに、CTS/RTS は決め打ちで勝手に機能割当されます。なんやねん。

解決方法

Serial を初期化したあと、CTS/RTS の機能割当をはずせば良いようです。すなわち

NRF_UART0->PSELRTS = 0xFFFFFFFFUL;
NRF_UART0->PSELCTS = 0xFFFFFFFFUL;

というようなコードを main を最初あたりに入れておけば良いです。0xFFFFFFFFUL は Disconnected を表す定数です (NC という定数になっていますが型が違うのでリテラルで書いてます)

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