KX3 は、自宅に置いてる間は ACC1 (シリアル接続) と RX I/Q を Mac に接続しており、普通に繋ぐとグラウンドループが発生する。(KX3 -> ACC1 -> Mac -> RX /IQ -> KX3 のループ)
純正のシリアルケーブルだとあまりノイズは気にならないのだけれど、他のシリアルケーブルを転用したところ、シリアル信号にあわせたノイズが激しく観測され、ちょっと我慢ならないレベルだった。そこで (効果があるかは定かではないが) まずグラウンドループを対策することにした。
使ったのは ST-71 (600Ω:600Ω) で、ステレオなので2個使って絶縁を行った。低周波領域は比較的ロスが大きいが、試したところそこまで気にならなかった。RX I/Q は現在 96kHz でサンプルしていて、ST-71 はオーディオ帯域 (20kHz) までしか特性が書いてなくてちょっと心配だったが、帯域も問題なさそう。
でもって、絶縁してみたところ、完全にノイズが消えてくれた。どうやら本当にここのグラウンドループが原因だったようだ。
やはり無線機から出るケーブルはできる限り全て絶縁するのが良さそう。もちろんコストはかかる (トランスは500円ぐらいして案外高価)。
この他、気になるところを全部やるとすると、アンテナ線以外で
- オーディオ出力を絶縁
- 自宅では常時接続している
- オーディオセレクタでグラウンドも一緒のスイッチしているので、基本は必要はないが、中継コネクタなどでグラウンドが露出する部分があり、うっかりループを作りがち。ステレオ
- マイク入力を絶縁
- 基本繋いでないが、PC 出力を使いたいときは絶縁が必要そう。モノラル
- シリアル接続を絶縁
- ACC1 絶縁する
- TTL USB Serial 変換と、フォトカプラだけでいけそう。
- 電源をわける
- 別の無線機と共通の電源を使いつつ、グラウンド共有の同軸切替器も使っているので、ここで大きなグラウンドループがある
- コストがかかる。KX3 用の 最大 3A なら自作したほうが早そう。