KX3 はシリアル通信経由で直接 CW をエンコードして送信できる。つまりいわゆる専用の CW USB インターフェイスが必要がない。(RTTY も KX3 側でエンコードしてくれるので、これによって送信できる)

使うのは KY コマンドで

KY text;

の型式で送る。KY に続く空白を W にした場合、このコマンドで指定した文字列の送信が終わるまで、後続のコマンドの実行が保留される。(一旦キーの速度を変える場合に便利)

コマンドのリファレンスには「@ を送ると即時送信停止になるよ」というようなことが書いてあるが、これは K2 というリグの話で、KX3 ではあてはまらない。

KX3 では @ は常に @ のモールス符号が送出されるようになっていて、即時停止には RX コマンドを使う。RX コマンドは即時に送信を止めて受信モードに戻る (送信中符号の送信完了も待たない)

KX3 側のバッファはあまりないみたいだが、TB コマンドで今何バイトバッファに入っているかを知ることができる。ただ、9文字以上だと常に9になってしまうので、正確にはわからない。

この機能を使って PC キーイングを作る場合以下のようになりそう

  • TB コマンドを頻繁にポーリングして状態更新しつづける
  • 送信したい文字列はバッファにいれ、5文字程度までで分割して KY 実行
  • 残り2文字程度になったらバッファから残りを KY

KX3 側に保持されているバッファの内容を取得することはできず、残り送信文字数だけしかわからない。なので同期が正確にできないと厳しい。この機能は送信中にコマンド実行する必要があるので RFI が比較的でやすく信用できるかというと微妙な気がする。

とりあえず既に USB CW インターフェイスを作ったときの UI があって、WebSocket の互換サーバーさえ書ければ動かせるので、試してみる。

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