このへんのエントリの続きです
2014年に作ったSWR計でしたが、先月あたりセンサー部分の作りなおしをしてみて、前よりもよさそうだという感触を得られたので、一旦常用できるように仕上げることにしました。というのも、デスク上にバラックで積んであるブレッドボードと液晶がさすがに邪魔だからです……
PCB Milling で基板作成
今回 PCB-GCode という Eagle のプラグイン (ULP) を使ってみました。前に PCB Milling したときは謎の GCode 生成 ULP を使いましたが、こちらのほうが良くできていそうです。
こんな感じの基板を作って
PCB-GCode はこんな感じで
こんな感じの GCode をつくって
GrblServer で切削させて、実装しました。0.8T の基板なので配線が透けています。
片面切削だけにしたかったので、できるだけ Via をつかわず配線しています。そのため、DIP のピンとピンとの間を通すラインがあり、これがうまくいくか不安でしたが今回はうまくいきました。これぐらいなら 0.1mm 単位ぐらいの雑な調整でもなんとかなるようです。
CNC 切削で基板を作る場合、この程度の規模だと時間的にはユニバーサル基板で雑に実装するのとそれほど変わりません。しかし配線を Eagle 上でやって ERC にかけているのをそのまま切削しているので「配線ミス」というのが起きず、安心して実装できます。ユニバーサル基板での実装は結構気を使って疲れるので、ちょっと面倒でも切削でつくるのが気は楽です (ケースバイケースですが)。
インターフェイス
前に作ったものの中身をそっくり入れかえただけで、液晶も昔のものを再利用しています。バラック状態のときと違うタイプの液晶なので、ライブラリのAPIを適当にあわせたりして対応させました。
本当はせっかくなのでもっと格好いいケースに入れたいのですが、ひとまずこのような形におさめました。
ほかにも、高SWR時にブザーを鳴らす機能だとか、送信中にオンになるオープンドレイン出力だとか、シリアルに常時SWRを出力する機能なども実装してあるのですが、使ってません。