すこし昔書いたGoogle Keepのメモを発掘してきました。
NASの維持コスト
電気料金 を30円/kWh、NAS の消費電力を 20W で計算すると、446円/月。24時間動かすので思いのほか電気料金がかかっていることになり、初期コストも含めて考えると、オンラインサービスと案外競合する。
NAS の特徴は
- 良:データが手元にある安心感
- 良:LANで完結するので速度が早い
- 悪:災害によってデータ消失が起こる
- 悪:自分でメンテする必要があり、故障が起こると思いがけずコストがかかる
オンラインサービスの維持コスト
オンラインサービスの特徴
- 良:災害があってもデータが失われない
- 良:自分でメンテナンスする必要がない
- 悪:大量のデータの取り出しが難しいことがある
- 悪:ネットワーク経由でしか入出力できないことがあるので速度が遅い
- 悪:サービスが終了することがある
Google Drive
エンドユーザ向けサービスだが値下げによりかなり安価になっている。
1TBプランが月額$9.99、30Tまではほぼ$0.01/GBとなる。Nearline とほぼ同じだが、容量を使いきっていなくてもプラン容量分課金される点で異なる。
取り出しは当然無料だが速度の保証はない
Dropbox
エンドユーザ向けのサービス。有料プランは1TBのみで、月額1200円。1TB 以上のプランがないので、それ以上になる予測がたつ場合選択肢にあがらない。
Amazon Clould Drive
エンドユーザ向けサービス。有料プランの最大が1TB、1TBのとき年額40000円。月額換算で3333円とかなり高い。
ただし、プライム会員(3900円/年)の場合、写真データ(RAWも含む)が無制限となっており写真だけ上げるなら異常に安い。しかしこの手の無制限サービスはすぐ終了する予測しかない。
Amazon Glacier
約1円/GB
取り出しコストが大変複雑。月あたり使用容量の5%までを1時間あたりに分散してゆっくり取り出せば (約0.0067%/時) 無料。つまり取り出しソフトウェアがちゃんとしていれば、20ヶ月で常に無料で全量を取り出し可能
Google Cloud Storage Nearline
約1円/GB ($0.01/GB)
取り出しも$0.01/GBと書いてあるが、実際はこれに加えて転送量課金がある。$0.12/GB
なので、1TB ダウンロードしようとすると16000円ぐらいかかる。純粋に従量課金なので Glacier より料金はわかりやすいが、無料の範囲というのは存在しないので、ダウンロードでは必ずこの金額必要になる。
エンドユーザ的には価格で Google Drive に対するメリットがない。