現在は Ubuntu 12.04 を使っております。12.04 にするときは 10.04 のサポートが終わってからやるというひどさでしたが、さすがにダメだろうということで最近早めのアップデートを考えてます。
ただ、ディストリビューションアップデートが不安なので Virtual Box で予行練習をすることにしました。
VPS 環境を Mondo Rescue でバックアップ
Mondo Rescue のインストール
各ディストリビューションごとにパッケージが提供されているので、これを使ってみます。トップページに最近のリリースファイルがいっぱい列挙されていますが、これは無視して Downloads ページに行き、ftp サーバを直接見ます。
該当するディトリビューション・バージョンのftpディレクトリを開いて、必要ファイルをダウンロードします。Ubuntu の場合、sources.list が提供されているようなので、これを使います。
wget ftp://ftp.mondorescue.org/ubuntu/12.04/mondorescue.sources.list sudo mv mondorescue.sources.list /etc/apt/sources.list.d/ sudo apt-get update sudo apt-get install mindi mindi-busybox mondo
これでインストールできました。なお mindi とはブータブルディスク作成用の Linux mini-distribution とのこと。mondo はミュータントタートルズ由来みたいなことが書いてありますがよくわからず。
バックアップの実行
バックアップしたのち、ローカルに転送して捨てるので、/tmp/backup へバックアップファイルを保存することとします
mkdir /tmp/backup sudo mondoarchive -O -i -N -d /tmp/backup -s 30g -O バックアップを作成 -i ISOイメージとする -N 全てのネットワークファイルシステムを無視する -d バックアップの保存先を /tmp/backup に -s 30g バックアップファイルの分割単位を30GBに(実質分割しない)
/tmp 以下はデフォルトで非バックアップ対象なので、-E オプションはつけていません。なお -d の指定ディレクトリは前もって作っておく必要があります。
手元の環境だと約1時間かかりました。(バックアップ対象約8GB メモリ1GB HDD 出力 mondorescue-1.iso 3.3G)
このファイルを scp で手元に転送しておきます。
Virtual Box に環境を復元してみる
先にいくつかハマったポイントを列挙しておきます
- パーティション番号の最大が4までなので5を使っているとエラる
- F12 を押すと終了するので注意
- mkinitrd コマンドが存在しなくて再生成できなかった。が起動した。
- Ubuntu は mkinitramfs らしい
- mkinitramfs というか update-initramfs -u が一番簡単っぽい
- インストール直後にネットワークインターフェイスの設定をやること
- /etc/network/interfaces を編集
- /etc/hosts に hostname に関するエントリを追加しておくこと (後述)
手順
Virtual Box 上で「新規仮想マシン」
- 「Linux」「Ubuntu (64bit)」 で「仮想ハードディスクを作成する」で「作成」
- 仮想ハードディスクはバックアップしたファイルが納まるなら任意
- ファイルコピーなのでパーティションサイズをあわせる必要はない
仮想マシン設定
「仮想マシン設定ウィンドウ」→「ストレージ」で、「コントローラ: IDE」にある光学ドライブに mondorescue-1.iso を指定
「ネットワーク」で「ブリッジアダプター」にしておく。ホストコンピュータと同じLANに参加するようになる。
起動
nuke か interactive で起動します。違う環境への復元なので nuke でも結局 interactive になります。
さくらのVPSでは /dev/vda1 (ext4) と/dev/vda5 (swap) ですが、Virtual Box だと /dev/sda なので、mountlist を適当に編集します。/dev/sda1 と /dev/sda2 に変えました。
このあとパーティションのフォーマット・ディスクコピーなどがあります。
コピーが終わったあと
- 「Initialize boot loader?」→ YES
- 「You will now be able to re-generate your initrd.」→ YES
- chroot / された状態でシェルが開くなので cd /boot にいって initramfs
- 今回はやらなかった
- 「Did you change the mountlist or cloned the system?」→ YES
- 「Boot device」を /dev/sda に
- 「You will now edit fstab, mtab, device.map and menu.lst/grub.cfg in order to fix grub install」と言われて nano が起動するので vda を検索 (C-w) して置換していく
- fstab が UUID ベースで書かれていたのを /dev/sda1 と /dev/sda2 に
これでインストールが終わり、シェルが開くので、
- /etc/network/interfaces を編集
- /etc/hosts に hostname に関するエントリがあることを確認。ないなら増やしとく
ディスクまわりの変更は Virtual Box だから必要なので、さくらのVPS間の復元では必要ないはず…
Ubuntu のネットワークまわり
/etc/init/failsafe.conf を編集しといたほうがいい
Waiting for network configuration… Waiting up to 60more seconds for network configuration…
で2分も待たされて大変うざい。
sudo するとハングする
sudo すると Password 入力がはじまる前にハングする。が、実際はハングしてないので3分ぐらい待てば起動する。
hostname があってないとハングするらしい。どうしよもないのでリカバリモードにでやるか、/etc/hosts に 127.0.0.1 hostname を追加する。