SketchUp Make を使っていたのは多少慣れていたから以外の理由は特になくて、最近だと無料版の Make の機能がヘボすぎて辛くなってきた。
そして Autodesk Fusion 360 が小規模開発者には無料で使えるのを知らなかった。(123 だけ無料だと思っていた) 普通にフル機能が使えるっぽいので使いはじめてみた。一言でいうと、普通に最高。
やってみた雰囲気
フォトカプラ的なもの (多少実際のモデルと異なります)
ロータリーエンコーダー風のもの
位置的にちゃんと光軸通るの?ってのを探ってる
周辺環境とがっちゃんこしたやつ
回るんやで
CAM まで内蔵されてるんやで
できたで (※これは3D CGではありません)
温度感
2D で「スケッチ」を描いてプッシュ/プルで形成していくので、SkechUp と比べてイメージの書き下し手順には大差なく、Fusion 360 のほうが高機能なのでかなりやりやすい。
上のように手にとれる立体をつくるまで、モデリングに3、4時間、切削の4時間ぐらい(ハマリも含めて)。
思いのほかモデリングが楽で「こうしたい」と思ったことはだいたいできた。スケッチを複製して別の面に移動するみたいなことはできない? っぽくて、プッシュプルで頑張ったけど、やりかたはありそう…
YouTube に公式の日本語チュートリアルがあるので、ぼーっと見とくだけで全能感が産まれる。
ワークフロー
スケッチと呼ばれる 2D 図面を起こしてから、3D モデルに変換していく。
図形は最初から完璧に配置する必要はない。図面に寸法を記入すると、自動的に図形の形が正しい形になる。
拘束という仕組みがあり、辺と辺・点と点の関係を定義すると、図形に他の変更を加えても、その関係が維持されるようになる。寸法も拘束の一種といえる。宣言的プログラミング (制約プログラミング) を GUI でできる感じ。
長方形などのプリミティブな図形は、簡単に図形が描けるだけではなく、自動的に拘束が定義される。
タイムライン
まず、これはアンドゥ機能ではない。
作業のある時点に遡って変更を行え、それに依存する他の作業すべてに影響を及ぼす。過去改変のコマンド。
CAM まわりの罠
Grbl な環境でめちゃくちゃな動きをしまくってハマりまくった。CAMotics とかでシミュレーションさせたりしてもおかしくなくて、実機で動かして初めて分かる不具合だったのでかなり難儀した (安いエンドミル数本と高いエンドミル1本をダメにした)
以下のようにすること
- minimumCircularRadius を 1000 とかにする (ARC コマンドをやめて全て直線で出力)
- 出力ファイルを nkf -Lu --overwrite 1.nc とかして改行コードを unix にすること (Fusion 360 は CRLF を吐くが、LF にしないとなんか謎のぶっこわれたパスを描いてしまうことがあった)