オーリーとかトリック系のイメージしかなかったので、できる気がしないスケートボードには興味がなかったのだけど、ふと調べたときクルーザーという楽しみかたもあることを知って急に興味が出てきた。自転車と徒歩の中間ぐらいの移動手段になったらいいなという気持ち。
調べてみると最低限で17000円程度っぽいので、そのぐらいのものを買って組み立ててもらった。普通のトリック用のショートボード (幅7.75) + 高めのトラック(ACE TRUCK CLASSIC 22/HI) + 54mm (幅38mm 78A) クルーザーホイールというもの。ペニーボードという小さいクルーザーも良さそうだと思ったけど、幅が狭いのは乗るのがさらに難しいらしいので、とりあえずやめた。
これがベストな選択だったかはわからない。
転ぶ
必ず転ぶものなので、上手い人が転んでる動画をみまくるとイメージがつきやすいし、メンタル的にも良い。転ばないことを目標とするより転んでもケガをしないことを目標とするほうが良い (受け身術など)
フラットな路面でやる場合でも、ヘルメットとリストガードを最低限つけると転んだときのダメージがかなり少ない。特にリストガードは転びかたをマスターするまで付けたほうがよさそう。自転車用の指ぬきグローブでも、ないよりは遥かにマシだが手首の保護にはならない。
ニーパッド・エルボーパッドはつけたほうが安全そうではあるが、フラットでプッシュの練習する分にはここをぶつけることは殆どない。
プッシュできるまで
まずプッシュを安定してやるのが想像以上に難しい。1日ぐらいでできますよ(笑)みたいなチュートリアルが多いが自分には全く無理だった。
ボードに乗っていいない状態で片足立ちして、膝を曲げてみると、これだけでも結構つらいことがわかる。この状態でボード上でバランスをとり、反対の足で地面を押すわけで、見た目以上に複雑。
軸足1本でバランスをとって完全にボードに乗れていないといけない。前荷重だと前につんのめって手首や足首がやられる、後荷重だとケツか、回避しようとした足首が死ぬ。
ボードにひっぱられたり、おいていったりせず、一緒に移動している状態じゃないとあぶない。
安全に練習するには軸足に荷重かけたまま、重心とともにボードを前にスライドさせ、プッシュするほうの足は地面につけたまま綺麗にフットブレーキできるようにするというのが良さそう。これができないうちに足乗せて横乗りにするのは早い。
ちゃんと片足でボードに乗れていれば、足を乗せるのは単に置くだけなので、このタイミングで不安定になることはない。足を乗せる瞬間に危険を感じている場合、うまくプッシュできていない。
プッシュ→横乗り→プッシュと戻すのも結構難しい。片足乗り状態にすると軸足が結構疲れるので、ここでプッシュしようと足をおろすとうっかり気が抜けて荷重を軸足から抜いてしまう。
プッシュ自体は横乗りしないので、チックタックとかとはかなり違うバランス感覚がいるように感じる。チックタックはまだできない。
路面
思った以上に路面の状態に影響される。時間が経過したアスファルトはだいたい難しい。
小石はかなり危険。横乗りスタンスなら前トラックの荷重を抜いておくと比較的つまづきにくい。ただプッシュ時は必然的に前荷重かつ片足乗りなので、路面が悪いところでプッシュはどうすればいいのかわからない。
ケガ
足首捻挫/骨折が発生する。非常によくあることらしく「ぐりっちょ」というスラングがあるぐらい。内反方向の動きを制限するサポーターとかつけておくと多少安心。飛ぶようなことしなくても、プッシュしてるだけでも起こる。
部品
すべてインチネジなのでかなりいじりにくい。トラックとデッキを固定するボルトは長さしか表記されてないことが多い (7/8インチと書かれていたら長さのこと。約22mm)
日本語だとマトモな情報がないのでまとめておくと
- トラック: #10-32 (UNF) (太さ約 4.8mm / ナットは3/8"=9.525mm)
- アクスル: 5/16”-24 (UNF) (太さ約 8.0mm)
- キングピン: 3/8”-24 (UNF) (太さ約 9.5mm)
アクスル・キングピンのネジはどうしようもないが、トラックはミリネジの M5 で代用できる。代用できるがM5のナットは8mmなのに対し #10 のナットは 9.525mm で、オールインなツールだと回せない可能性がある。混在するよりは UNF で統一したほうがいいか
ref. https://www.maxdubler.com/blog/2021/1/6/these-are-the-standard-skateboard-nut-and-bolt-sizes
インラインスケート
元々インラインスケートに興味があったのだが以下の点で踏ん切りがつかなかった
- 靴のサイズ (フィットが必要)
- 取り扱い物理店舗が非常に少ない
- 用具の共有ができない
- 上達するまでブレーキングがかなり限られている(緊急避難が転ぶしかない)
で、調べているうちスケートボードなら上記問題がないじゃないかと気付いたので、よっしゃやるぞと、こちらを試してみることにした。