だいぶ前だけど、粗悪なmicro USBケーブルを掴んで (まともに充電できない) から、実際のところどれぐらいの抵抗があるのだろうか? と気になっていた。
いくつかの製品を調べたり計測したりしてみたので記録しておく。
比較結果
持ってないケーブルも入ってる。意外とケーブル持ってなかった。気が向いたら追試する。
2A時にケーブルだけで消費される電力も求めたが、ケーブルによって非常に大きな差があった。冒頭に書いた粗悪な micro USB ケーブルは 2A 流そうとすると 6W 近く消費するような抵抗値になっており、そりゃダメだわという感じ。
まともなケーブルならば1W未満になる。
まとめ
コネクタ同士の相性もありそうだなと思った。Anker は今回かなりカッチリハマってくれて、いかにも接触抵抗が低そうという印象(主観)をうけた。
Amazon で買えるのなら Anker がコスパ良さそう。
50cm なら秋月のケーブルが非常に安くて良さそうだった。
今回 Volutz プレミアムとかいうのが期待はずれだった。ケーブルというよりコネクタがあまり良くなさそう。ちょっと動かしたりすると抵抗値があがったりする。1本しか買ってないのではずれだったのかもしれないがもう買わないだろう。
Amazon Basics はケーブルに「USB 2.0 CABLE FOR OPTIMUM DATA TRANSFER」と印字されている通り、あくまでデータ通信用ということになっているっぽい。電源線も28AWGというのが残念すぎる。そしてその割に別にケーブルが柔らかいわけではないし、買う意味なさそう。
↑ これが手軽で良さそうだった。充電用と商品タイトルに書いてあるがデータ線も結線されている。
実測方法
micro USB B 側 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-06656/
USB A 側 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-07429/
micro USB 側の基板は最初ポリスイッチがついているが、抵抗値に現れるのが嫌なので、はずしてスズめっき線でジャンパしている。その上で、VBUS と GND をスズめっき線でジャンパし、往復経路で測定するように。
USB A 側の足にミノムシクリップで安定化電源との接続と、電圧計の接続をしてある。
その上で、安定化電源の定電流モードで1Aちょうどの電流を流し、電圧降下を測定し、抵抗を求めた。1A 流すと mV レンジを直読できる。
メモ
USBコネクタの接触抵抗は初期で30~50mΩ以下
秋月の micro USB で max 30mΩ http://akizukidenshi.com/catalog/g/gC-05254/
10000回の抜き差しを行って 10mΩ以下の劣化。
AWG28 212.9Ω/km
AWG24 84.22Ω/km
AWG22 52.96Ω/km
AWG21 42Ω/km
AWG20 33.31Ω/km
数字そのままで mΩ/m によみかえ可能
外見(シールド)が金メッキされていなくても、ピンは金メッキなことも多い。シールドが金メッキされていても気分以上の特に意味はないので、あまり気にしなくてもよさそう。金は別に銅に比べて導電率は高くないが、反応しにくいので初期性能が維持されるという特徴がある。