Machinekit にしたかった主な理由の一つがこれでした。事前に基板表面を一通り Probe し起伏のマトリクスを得て、これをもって補正しながら実際の切削動作を行う方法です。これにより 0.2mm ぐらいまでの細かいパターンを安定して切削できるようにできるというわけです。
# Autoleveling software=LinuxCNC al-back=true al-probefeed=40 al-x=10 al-y=10
をオプションに加えるとオートレベリング用の gcode が同時に吐きだされます。この例だと 10mm ごとに Probe を行う設定です。
実際の動作
実行開始すると「Probe をつけろ」とメッセージが出て一時停止するので、Probe をつけて Resume する。
全部 Probe が終わると Probe を外せとでるので、外して Resume する。すると実際の切削が始まる。
めんどい点
一旦実行終了すると (回路が切られて各領域が絶縁されるので)、二度とオートレベリングできません。切削深さの微調整とかができないので悩ましい。
一回使った Probe データを使いまわせればよさそうですが……
備考: LinuxCNC の PROBEOPEN / PROBECLOSE
コメントのフォーマットで命令が書いてある。
(PROBEOPEN RawProbeLog.txt) と (PROBECLOSE) の間は probe 結果が指定したファイルに書き出される。
#[#101 * 3 + #102 + 500] = #5063 ( Save the probe in the correct parameter )
が補正パラメータを変数に入れているところ。#5063 は probe の結果。#101 は X iterator / #102 は Y iterator、3 は加工範囲 / al-y - 1っぽい。500 は固定のオフセット。ということで #500 以降に補正データが入る。
なので、冒頭の probe プロセスを RawProbeLog.txt の結果を使って #500 以降への代入に置換すれば Probe データを再利用して再度切削できそう。