測定方法について
以下を根拠に測定する
- 特性試験の試験方法
- 別表第一 スプリアス発射又は不要発射の強度の測定方法
- 一 スプリアス領域における不要発射の強度の測定方法
- 二 帯域外領域におけるスプリアス発射の強度の測定方法
- 別表第三十五 証明規則第2条第1項第12号に掲げる無線設備の試験方法。「第2条第1項第12号」はアマチュア無線局のこと。証明規則第2条と種別名の対応表
- 別表第三号(第7条関係) 具体的な基準
測定前の知識
アマチュアの F3E の占有周波数帯幅の許容値は 40kHz (ただし 430-440MHz では 30kHz)。ただし事実上の帯域幅は 16kHz 程度になっていることが多い。
周波数変調は振幅が周波数偏移になるため、最大振幅でどれぐらい周波数偏移をするかを決めなければならない。アマチュアで通常使われてる狭帯域FMで、最大振幅時の最大周波数偏移は ±5kHz。
測定準備
で F3E では、「標準変調度又は基準周波数偏移(位)」は「正弦波1kHzで最大周波数偏移の70%」になる。測定時には「基準周波数偏移の入力から10dB増加(擬似音声)」
アマチュアのF3Eの場合「標準変調度とは (略) 工事設計書の設計値(工事設計書に記載される値)の最大周波数偏移を100%としたものである」が適用される。工事設計書の設計値の最大周波数偏移は通常±5kHzなので、つまり 1kHz 入力したときに、5 * 0.7 = 3.5kHz 周波数偏移するように入力ゲインを変更し、疑似音声はこのときのレベルに +10dB することになる。
前に書いた「特定の変調指数になるようにゲインを調整したい場合」にそって 1kHz で変調指数 3.5 になるようにして、疑似音声をそれの +10dB で出力できるように信号源のゲインを調整する。
今回は温度制限がかかるので、出力は 5W (37dBm) でやる。(本来は最大でやらなければならない)
1kHz で最大周波数偏位 3500Hz にあわせる。
(52013416 - 52006833) / 2 = 3291Hz
測定周波数
FM なので 50MHz 帯で測定することにする。別表第三十五 証明規則第2条第1項第12号に掲げる無線設備の試験方法によれば、50MHzは50〜54MHzと、2MHz以上の帯域があり、この場合の試験周波数は3波になる。
- 下限周波数に 60kHz 加えた周波数
- 50060000Hz
- 中央の周波数
- 52000000Hz
- 上限周波数から60kHz減じた周波数
- 53940000Hz
正直めんどい。同じことを3回やるだけなので、今回は省略して中央のみで行う。
帯域外領域
占有周波数帯幅の許容値が40kHz なので 帯域外領域は 2.5倍して ±100kHz。
無変調で測定する。
「30MHzを超え54MHz以下」「1Wを超え50W以下」の条件では「1mW以下であり、かつ、基本周波数の平均電力より60dB低い値」
スプリアス領域
「50μW以下又は基本周波数の搬送波電力より70dB低い値」-13dBm または搬送波電力-70dB以下ならよい
RBW=1kHz 9kHz〜150kHz
RBW=10kHz 150kHz〜30MHz
RBW=100kHz 30MHz〜520MHz
ref
https://www.hakodate-ct.ac.jp/~moriya/class/5SCE_Exp/text05-1.pdf
http://ja5fp.org/bessel.pdf