LTC3780を使った同期整流式DC/DCコンバータモジュールが気になったので買ってみた。ヒートシンクの下に FET が4つ隠れている。

スペック的には

  • 入力は 5〜32V
  • 出力は 2〜24V
  • 出力電流は最大14A
  • スイッチング周波数は200kHz
  • 4.5V 以下で出力停止

昇圧も降圧もできるので、一旦出力電圧を設定すると入力電圧範囲なら何も考えずその電圧がでる。

例によって 5V -> 12V の変換効率を調べてみた。

  • 2.5W -> 2.24W 89.6%
  • 5W -> 4.73W 94.6%
  • 10W -> 9.68W 96.8%
  • 15W -> 14.5W 96.6%
  • 20W -> 19.1W 95.5%
  • 25W -> 23.9W 95.6%
  • 30W -> 28.2W 94.0%
  • 35W -> 32.3W 92.3%
  • 40W -> 36.6W 91.5%
  • 45W -> 40W 88.8%
  • 50W -> 43.8W 87.6%

XL6009, LTC1871 と比べると10ポイントぐらい効率がいい。効率がいいのでそこそこ通電しても基板が全然熱くならない。

ただし2000円ぐらいする。LTC3780 がそもそも高価なのでこんなものだろう。この構成で自力で基板を起こしたらもっとかなり高額になってしまう。コストパフォーマンス的には XL6009 や LTC1871 は相当良いと思う。とはいえ高効率は何にも替えられない価値なので難しいところ。


正直そんなに変わらないんじゃないかと疑って計ってみたけど思いのほか差が大きかった。

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中華互換 Arduino Nano を ebay で買ってみた 700円ぐらい。

Arduino 互換という意味ではもっと安いのもあるが、安いものは USB シリアル変換モジュールが中華チップなのでドライバのインストールとか挙動に不安がある。FTDI チップ搭載だとこれぐらいが最安っぽい。FTDI チップは偽物もあるらしく、ドライバ側で弾かれたりするみたいだが、今回買ったのは大丈夫だった。

USB Serial を別途用意するならもっとアホみたいに安いのがある (水晶やら何やらついててもAVR 単独で買うのと同じぐらい)。



今回買ったのはちゃんとブートローダーが書きこみ済みのもので、シリアルポート経由で書きこみができる。ただ、手元に Arduino IDE がないため、avrdude を直で読んで書きこんでみる。

最初適当にこんな感じにしてみたが失敗した。

$ avrdude -pm328p -cstk500v1 -P /dev/tty.usbserial-AL011AVX
avrdude: stk500_recv(): programmer is not responding

ボーレートがあってないとこうなる可能性がある。-b オプションをかえてみる。

$ avrdude -pm328p -cstk500v1 -P /dev/tty.usbserial-AL011AVX -b b57600
avrdude: AVR device initialized and ready to accept instructions

Reading | ################################################## | 100% 0.05s

avrdude: Device signature = 0x1e950f

avrdude: safemode: Fuses OK

avrdude done.  Thank you.

とかなればOK (この例では書きこみまでやってない)


LED が4つ載っていて、TX RX PWR L となっている。最後の L ってなんだ?と思って回路図を見てみたが、単に PB5 に繋がっている LED らしい。デフォルトだとLチカが書きこまれているようでチカチカする。

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3.0 / 5.0

Arduino IDE でも Arduino Nano を指定して書きこむことができた。

最初なぜか Uno と勘違いして設定していて失敗しまくって、なんでだろう?ってなっていた。結局 Arduino.app/Contents/Java/hardware/arduino/avr/boards.txt を見て調べてる途中で気付いた。

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Eagle で似たような回路及びボードレイアウトをコピーして配線する。

パネライズ(同じ基板を大きな基板に複数つくる) ではなく、似たような回路・ボードレイアウトを1つ作って、コピーを行なってからさらに配線を続けたい、という場合。

問題点

ボードレイアウトは、回路図を開いている状態だと、コンシステンシー維持のため、そのままではコピーができない。一方、回路図側側でコピーを行うと、部品の配置をイチからやりなおすハメになる。

解決方法

そのため、一旦回路図エディタを閉じ、回路図とのフィードバック維持を切る。

この状態だとボードレイアウトを全て選択してコピーして他の場所にペーストということができる。

これが終わったら、一旦ボードレイアウトを閉じて(閉じなくてもいいけど)、回路図エディタを開き、コピーした部分を選択して回路図側でもペーストする。

そしてボードレイアウトを再び開くが、普通はこの時点で「コンシステンシーが失われた」と怒られるので、ERC を行い、問題を特定する。

完全に回路図とボードで同じコピーを行なっていれば「different connections on pin and pad eagle」というエラーが支配的になるはず。

このエラーは、ボード側のコピー時に、本来共通であるはずの GND などの面がリネームされて GND1 などになることで発生する。なので、GND1 となっている部分を GND にリネームすれば良い。

簡単なものはこれで ERC をかけなおすとコンシステンシーが回復し、普通にフォワードバック編集可能に戻る。他にも「本来共通なのに別の名前になっている」というものは全てリネームする。

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