デフォルトでは動画モードにすると自動的に Super 35mm になる。つまり画角が狭くなる。フルサイズスチル撮影からいきなり動画モードに入ると画角が狭くなるのでびっくりしてしまう。一方で、設定の APS-C/Super 35mm の設定を「切」にすることでフルサイズ画角になる。取説を読んでもわかりにくいが以下のような特徴がある。

  • Super 35mm はオーバーサンプリングの全画素読み出しを行いプロセッサで4Kに縮小
  • フルサイズの場合は画素加算(隣接ピクセルを1つのピクセルとして扱う)して読み出す

これにより基本的には以下の特徴がある

  • 画質は Super 35mm が上
  • 画角はフルサイズのほうが広い

Super 35mm モードは実質センサーサイズが変わり画角変化があるため APS-C / フルサイズと同様の特徴がある

  • 同一画角なら被写界深度は Super 35mm のほうが深い
  • 画角は元の焦点距離の1.5倍の焦点距離相当になる

ref.

αシリーズ(?)は電子先幕シャッターがデフォルトだが、デメリットがわかりにくいので調べた。

電子先幕シャッター自体の説明はググったほうがわかりやすいが、一応以下のように比較してかるく説明しておく。

シャッター方式はいくつかあって

  • (フル) フォーカルプレーンシャッター: 一眼レフカメラなどに採用されている。物理的な先幕・後幕がセンサー前を走るもの
  • 電子先幕シャッター:基本的にフォーカルプレーンシャッターと同じだが、先幕を電子的に行う (センサーの電荷をクリアすることで前幕とする)
  • 電子シャッター (サイレント撮影):先幕も後幕も電子的に行う。先幕は電荷クリアで行い、後幕は連続した読み出しで行う

完全電子シャッターはレリーズラグがなく機械的に動く部分がないので静かなことが利点だが、センサー読み出し速度で律速されてローリングシャッター歪みが起こる欠点がある。

電子先幕シャッターは機械式フォーカルプレーンシャッターと電子シャッターの中間的な技術になる。ここまでが前提

利点

電子先幕シャッターの利点は、フルフォーカルプレーンシャッターと比べて以下の通り。

  • 前幕のシャッターショックをなくせる
  • レリーズラグの短縮

ミラーレスだとライブビューのためにシャッター幕が開きっぱなしなので、フルフォーカルプレーンシャッターを行おうとするとまず前幕を閉めないといけない。これはレリーズラグになるし振動を発生させる。

幕の振動はミラーの振動よりは少ないとはいえ、昨今の超高画素センサー・高解像度レンズではやはり問題になる。

欠点

説明書に書いてあることだが、電子先幕シャッターの欠点は

  • 高速シャッターで絞り開放のときボケ像が欠ける
  • 露出ムラがおこることがある

このふたつはフルフォーカルプレーンシャッターでも、電子シャッターでも発生しない、電子先幕シャッター特有の欠点になっている。

「なぜそうなるか」が説明書には書いてないので、これらの原因は想像しにくい。おおむね2つの要因がある

  • センサー面(先幕面)とフォーカルプレーンシャッター(後幕面)が同一面に存在してないことによる
    • 光線角度によってはセンサーが後幕の影になってしまう
  • 先幕と後幕の同調のためにレンズ焦点距離などの情報が必要 (正確には光線角度など?)

説明書ではミノルタ製レンズで電子先幕シャッターが推奨されていないが、これは後者にひっかかるためだと思われる。

ボケ像の欠けはちょっと難しい。センサーに対して角度をつけて入射する光線が、後幕によって遮られることで起こる。高速シャッターの場合、前幕と後幕のギャップが小さくなるため、より厳しい条件になる。ちなみに前ボケと後ボケでは光線角度が逆になるため、欠けるになる位置が上下で反転する。

MC-11 などで純正レンズ以外を使うときはどうか?

純正レンズ以外だと電子先幕の露出ムラが起こりやすい。空を撮影するとわかりやすく上のほうが暗くなったりすることがある。

これは若干補正しずらいので (手動でグラーデーション補正が必要)、均等な露出の優先度が高い場合は電子先幕シャッターはオフとするか、電子シャッター(サイレント撮影)としたほうが良さそう。

行動遺伝学に関する本を読んでから自分の中でちょっとモヤモヤした点を整理した。

優生学ってのは現代だとタブーとして扱われている。しかしこれは部分的にはあっていて、一方で根本的に間違えている。

まず遺伝による能力の違いはあってこれは配られたカードに相当し変えることができない。人の顏の形と同じ程度に能力は遺伝していく。生まれたときから何らかの差があるのは否定できない。

では何が間違ってるかというと「優れた能力」という概念そのもの。「優れた能力」というのがあるという誤解。能力の優劣の判断は人間が行うが、この場合判断する人間よりも優れた形質や、まだ認知されていない能力、現在は必要とされてないが未来で必要な能力は無視されてしまう。

そういう人知を超えた遺伝子選択は理想的な社会 (当然今の社会ではない) でも自然に (自動的に) 行われているので、優生学のような形で人間が自然の判断に介入する余地はない。

そうはいっても能力は評価されるじゃないか

種の存続という意味で能力の評価は意味がない。一方、個は遺伝子によってある能力が律速段階となるのは間違いなく、そして個が生きているのは、現代であって「優れた能力」とされるものがあると信じられている。これは純粋に社会の問題なので個がどうにかできる問題ではなく「生きていくのがつらい」に対する答えは「どうしようもない」でしかない。

多様性を認める徳を養うには

徳を養うためには「優れた能力」があるという前提で考えるのをやめるのが前提になると思う。しかしすっかり馴染まされた考えかたなのでなかなか難しい。具体的な行動として習慣付けられなければ、つまり自然と実践できる形にルールを決めるしかない。

  • そこに存在しているということは生存に有利な形質なのだと理解する
    • 理解できないものは理解しようとしない。人知を超えて生存に有利な仕組みの上にあると理解する

他者理解とは全く逆のことをいってるみたいだが、わからないものを「わからないもの」として認めて置いておくのは、人生と理解力が有限なのでしかたない。ときどきあるけど理解できないことを「理解できない」といちいち言わないこと。

他人もそうだが自分という多様性を認めるのは難しい。自分の評価基準を正したとしても、何かにつけて現在の社会から受ける評価を自己評価に組入れることを要求されるので、誤った「優れた能力」という概念にいちいちつきまとわれることになる。

ほんと定期的にカメラバッグ探して、買ったり買わなかったりしてるんですが、30になって考えかたが変わった部分もあるので、追加で買ってみました。

用途

自分は公共交通機関で移動したのち、長距離を歩きで移動して撮影することが多いので、この用途に適したバッグを選ぶことになります。

現状の問題点の必要要件の整理

ZKIN Yeti をこの用途で使っていましたが、容量に対してバッグ自体が重いのと、その割にヒップベルトがついてないので1日背負うだけで肩が死ぬという問題があります。ようやくヒップペルトが必須ってことに気付いたわけですね。

正直おっさんになってきて、もうカメラバッグの格好良さとかどうでもよくなってきました。ということで

  • バックパック・ヒップベルトがついていてフレーム入りであるもの
  • 2気室 (旅行の荷物が多少入ってほしい)
  • サイドアクセスやそれに準じるもの
  • 重くても 2kg 以下
  • 1万円前後が望ましい。高くても2万円以下
  • (可能なら PC を運べる)

候補

HAKUBA カメラリュック GWアドバンス ピーク25 25L 三脚取付可 ダークグレー SGWA-P25DGY - ハクバ

ハクバ

3.0 / 5.0

HAKUBA カメラリュック GWアドバンス ピーク25 SGWA-P25DGY

  • サイドアクセス
    • 両方開くけど内部構造的に片方だけ使える
  • 1300g
  • やすい

Lowepro カメラリュック フリップサイドトレックBP 450AW 12.9L グレー/ダークグリーン 370168 - ロープロ(Lowepro)

ロープロ(Lowepro)

3.0 / 5.0

Lowepro ロープロ フリップサイドトレックBP 450AW

  • バックアクセス
    • 腰ベルトをまわしてあけるタイプ
  • 1600g
  • ちょっと高い

買ったもの

Lowepro フリップサイドトレックBP 450AW にしてみました。背面アクセスだとレンズを替えるときの簡易的な台にもなりそうだし、腰ベルトを外さなくても良いので便利そう、というのが理由です。

収納

こんな感じで結構入ります。元々フルサイズの1眼レフが想定されているので、α7R II だとちょっと隙間があきがちで納まりがいまいちになります。

使ってみて

  • 中身をいれていなくても形が一定で良い
  • ポケットが多い
  • レインカバーもついてる
  • その割に本体の重さがかなり軽い
  • ヒップベルトで余計に軽く感じる
  • バックアクセスは簡易台になってサイドアクセスよりだいぶ便利

30年生きてきてピンホールは3回ぐらい期がきてるので、病気としては10年ぐらいで免疫が切れると考えられる。

ミラーレスフルサイズ (Eマウント) にしてフランジバックが短かくなったぶん、簡単に広角になるし久しぶりにやってみるかという気持ち。

ピンホール直径

Eマウントフランジバック 18mm、レンズキャップの厚み 7mm としてピンホール面は 25mm。これはレンズにおける焦点距離に相当する。

焦点距離を f、光の波長をλとしたとき、最も分解能が高くなるピンホール直径 d は以下の式で求められる (Wikipediaから)

例えば 550nm で f=25mm の場合 (2 * Math.sqrt(25e-3 * 550e-9)) で約0.235mm になる。

口径が 0.235mm なので、25/0.235 = 106 が F 値になる。

なので、Math.log2(Math.pow(106, 2)) ≒ 13.5。F8 (Av=6) よりも 7.5段暗いことになる。1/30sec (Tv=5) で撮影するなら Ev=18.5。快晴時の Ev の目安が 16 なのを考えると適正露出にはさらに光量が必要ということになるが、手持ち撮影は十分すぎるくらい可能。

許容錯乱円はほぼピンホールと同じサイズとなるため、画質はセンサーサイズで決まる。フルサイズだと36/0.235=153 24/0.235=102 と、0.015MP 相当。高画素カメラで撮影するのは全くの無駄で、でかい印画紙に直露光させるほうが本来は良い。

製作

ステンレス板

φ0.2 のエンドミルがあるため、これを使って T=0.1mm のステンレス板に0.235 の穴をあけてみた。T=0.05mm が欲しかったがなかった。エンドミルが細いので非常に低速な送りで穴をあける。F=5mm/min にしてみたらあっけなく開けられた。

レンズキャップは他のことに使うつもりで予備を買ってぎりぎりまで穴を開けてしまったので、工作用紙で蓋をしてそれに穴をあけたステンレス板をはりつけた。

撮影

ピンホールといえば長時間露光だろうという感じだけど、シャッタースピード優先、ISO AUTO で雑に撮影するという方法で撮った。EVF なので構図確認も簡単。

フードの必要性


手でフードをつくる場合とつくらない場合の比較。フードが欲しい。

いろいろ












トイカメラみたいな描写なのでクロスプロセス風の現像を多めにしてみた。

収差

ピンホールは収差がないため、純粋に回折効果とホール径のせいで解像度が低下する。

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