やせた男性、がんに注意 らしいので BMI 計算したら 18-9……てか最初計算したとき体重 60kg で計算したんですよ。前計ったとき 59kg だったから。今日計りなおしたら 55kg……あれ? おかしいね。毎日飯食って寝てるだけですよ。なんで減りますか。腹痛も最近なってないのに……

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ヘッドフォン娘好きというのは、ずいぶん不利益な性分である。娘が好きなうちはよろしいが、ヘッドフォンそのものしか愛せなくなるのはよろしくない。

ヘッドフォン娘と聞けばなにを思い出すだろうか。持ち運び便利な小さいイヤフォンなんて使わずに、高級そうな銀色の大きなヘッドフォンを装着し、夏でもそれを守る(余計暑いのに)、誰かが自転車で突っ込んできたら一大事、大好きなあの子と話すのも一大事。……なにやら生きていくのが非常に大変そうな性分である。定義を拡張してみようか。ヘッドフォンの大きさには限らないで言えば、ヘッドフォン娘とは、「普通の人ならば、大して気にもしない、短い暇や時間を、ヘッドフォンをつけずにいられない、ないし、つけていないと非常にそわそわする娘」と言えるかもしれない。いや、ここではそう定義しておこう。ここまで広義になれば、「ヘッドフォン娘」というのはかなりの数になるのかもしれない。誰しもひとつやふたつは、捨てることのできない「アイテム」のようなものを持っているだろう。

だが、この類のものは、往々にして、ヘッドフォン娘好きでない人にはまったく理解できないようである。ヘッドフォン娘好きの、その奇怪ともいえるこだわりを少し垣間見たとたんに、「一体どうしてヘッドフォンをつけた娘などにこだわるのか」だとか、「お前は頭がおかしい」だとか、「メイドのほうがいい」だとか、「どう考えても猫耳だろう」だとか言われたりする。言われたほうにとっては、これまた非常に心外な話である。自分にとっては、その娘が、メイドやら猫耳などよりも素敵だと認識できるものであるから、逆に「お前はどうしてたかが猫耳ごときに萌えることができるのだ」と小一時間問い詰めたくもなるわけである。が、言えば言ったで「一番は魔法少女」と罵声を浴びせられるのがオチなので、とりあえずそれに同意しておくのがベターである。

話がずれた。このようにヘッドフォン娘好きは、ずいぶん不利益な性分なのである。だれもよろこんで「魔法少女が好きだ!」などと言ってるわけではないのである。ただ、ヘッドフォン娘にある、普通の人は気にも留めない素敵な部分を、ただ見ていたいだけなのである。あまりに好きなもんだから、話かけてみようとすると無視されるわけであるが、それが嬉しいというのならそいつはただのマゾである。

やっとのことで駅から出られた少女は教室に向かう。他のみんなはすでに席についていた――いや、むしろ、ショートホームルームは既に終る、といったところか。本来ならば10分前までには着くはずなのに、絡まったコードとの格闘に結果、すでに SHR 欠課扱いの時間となっていた。少女は席に着き、急いでヘッドフォンをとる。SHR を失ってまで得たものは――耳にかすかに残る音と、そして、絡まった末にいびつになったコードだけである。……降ろしたカバンを横にかけ、ヘッドフォンを中にいれると、また激しく絡まった。ふと、涙が、頬をつたった。

……それでも、少女はヘッドフォンをつけるのをやめない。ヘッドフォンをしない世界など、どこまでもノイズだらけで、怖くて、つまらない世界でしかないからだ。

潔癖テンプレ から

IRC で知って、あれや、と言われて、なんとなく暇だったのでやってみました。ちと構造が違うけど許してね!

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