回路図・基板作成用 CAD のEAGLEを使ってみた。割とデファクトスタンダードっぽく使われているっぽい。試したのはフリー版 (個人レベルでは十分すぎる機能がある)

基本商用ソフトなので、もっとモダンでいい感じなのかと思ったけど、思いのほか操作性がレガシーで悪い。回路図作成ツールとしては BSch3V のほう部品エディタも含め、圧倒的に使いやすい……

ただ、配線ツールとしては結構使いやすい (というか、もっとよくできると思うけど、これ以上のものがなさそう……) デファクトスタンダードっぽく使われているおかげで、ライブラリは比較的充実しているように思える。ただ、あまり整理されていない形になっているので、最初ものすごくとまどう……

しばらく使わないと絶対に忘れるインターフェイスなので、重要なところをメモっておく

ライブラリ

(追記)

http://www.cadsoftusa.com/downloads/libraries のページから

  • japan で検索して出てくるもの全部
    • c-j.lbr
    • r-j.lbr
    • tr-j.lbr
    • alps_japan_potentiometers.lbr
  • avr-7.lbr

あたりを入れておいたほうがいいっぽい。ただ、 *-j.lbr は US EU とピンに互換性がなくて置換できない…… ライブラリエディタで、Symbol の編集画面を開き、ピンの名前を一緒にしてあげればいいっぽい。例えば resistors.lbr の場合、ピンの名前は 1 とか 2 とかなので、c-j.lbr のほうも PIN1 を 1 に PIN2 を 2 にすれば、置換できるようになる。

デフォルトだと EU 版 US 版の記号が入っていて、これでもなんとかなるけど、日本で使われる一般的な回路図記号と若干異る

  • EU 版
    • 抵抗の記号が新JIS記号と一緒 (ジグザグじゃなくて四角)
    • C の棒が太いくて長い
  • US 版
    • 抵抗の記号は旧JIS記号と似てる (ジグザグ) ただ、ジグザグの数が多い
    • C の片方が曲っている

回路図


  • 回路図をつくるとき
    • Add a part で部品を置いていく、検索が貧弱なのでかなり空気を読む必要がある
      • 置いてから ESC を押すと選択画面に戻るので連続でおける
    • 既に回路図にある部品なら Copy ツールを使ったほうがいい
    • 使いたい形がなくてもとりあえず記号だけあわせておけば、あとから Replace で部品だけ変えられる
    • Electrical Rule Check は頻繁にかけたほうがいい
      • けどエラーの意味がわからなかったりする
      • ECR の結果は回路図の画面で示されるので、基板画面を見ているとなにがなんだかわからない

基板図

ユニバーサル基板で作ること前提なので、あまり細かいところまでは使ってない。ユニバーサル基板専用のソフトがあればいいんだけど。

  • 基板図をつくるとき
    • 必ず 回路図を同時に開いておく必要がある
      • そうしないと修正点が反映されず、最初から作りなおすハメになる (意味不明)
    • まずグリッドを設定する。Size 50mil Multiple: 2 にして Display on にすると、100mil ごとにグリッドがひかれ、50mil ごとにスナップするようになる。(ユニバーサル基板のピッチは100mil)
    • Edit -> Net Classes... で default の Width を 32mil ぐらいにしとく (オートルートとかするときこの太さでひかれる)
    • Layers で、tOrigins / bOrigins を非表示すると、部品全てが動かせなくなる
  • オートルート便利かと思いきやかなり難しい。
    • 少ない部品なら、基本自分で配線して、どうしたもんかってときに使うとヒントがでるツールとして使う感じ
    • ripup; コマンドを実行すると配線済みのが全部消える
    • 自分である程度配線したあとなら Undo を使ったほうがよい
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