テストとかでやりたくなると思うけど、こんなくだらないことに gem とか使いたくないので、簡単に書ける方法をさがしてる。

class Foo
	def hello
		puts "Hello"
	end
end

みたいなクラスがあったとして、hello メソッドを一時的に上書きしたい (そして戻したい) とき

あるオブジェクトのメソッドだけを上書き

これは singleton class を使ったらすぐできるのでかんたん

foo = Foo.new

orig = foo.method(:hello) # 元のメソッドを呼びたいときだけ必要
foo.define_singleton_method(:hello) do
	puts "before hello"
	orig.call
	puts "after hello"
end

foo.hello #=>
# before hello
# Hello
# after hello

# 元に戻す
foo.singleton_class.send(:remove_method, :hello)

foo.hello #=>
# Hello

この方法は define_singleton_method だけでほぼ終わるし、元に戻すのも元のメソッドを保存しておく必要がないので (継承ツリーで上書きするので)、簡単

class << foo; alias ....; end

みたいなやりかたもあるけど alias でかぶったら嫌だし、alias の引数の順番覚えられないし好みではない

グローバルにあるクラスに属するメソッドを上書き

これはちょっと面倒な感じがする

# klass に定義された method メソッドをブロックで上書きする。
# ブロックには第1引数にオリジナルのメソッドが渡される
# 返り値は元に戻すための Proc インスタンス
def localize_method(klass, method, &block)
	unbound = klass.instance_method(method)
	klass.send(:define_method, method) do |*args|
		block.call(unbound.bind(self), *args)
	end
	lambda {
		klass.send(:define_method, method, unbound)
	}
end

みたいなのを定義して

foo = Foo.new
bar = Foo.new

puts "===="
foo.hello
puts "----"
bar.hello
# ====
# Hello
# ----
# Hello

release = localize_method(Foo, :hello) do |orig|
	puts "before hello"
	orig.call
	puts "after hello"
end

puts "===="
foo.hello
puts "----"
bar.hello
# ====
# before hello
# Hello
# after hello
# ----
# before hello
# Hello
# after hello

# 元に戻す
release.call

puts "===="
foo.hello
puts "----"
bar.hello
# ====
# Hello
# ----
# Hello

みたいに使えばいいのかな。もっと簡単にできたらいいけどできなそう…

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  3. Ruby でメソッドの一時的な上書き

見るたびにいちいちコードを読まないと安心して使えないライブラリなんてライブラリの価値がない。ライブラリ自体はブラックボックスになっていても、インターフェイスからその挙動を想像できるべきだ。

ライブラリを使っている側のソースを読む場合ではなく、あるライブラリを使おうとするときは、一度はライブラリの読んだほうがいいとは思うが、その目的は、そのライブラリが信頼できるかを計るためで、使いかたや、細かい挙動を確認するためではない。そして「どの程度信頼できるか」ということ、すなわちイケてるかイケてないかだけを覚えていればよい。

あるライブラリを使ったコードを読むとき、そのライブラリのソースまで毎回を読んで挙動を調べたりしなくてはいけないライブラリはインターフェイスがイケてない。ライブラリのインターフェイスが説明的になっていない。適切なインターフェイス設計がされていない。

適切なインターフェイス設計がされていなくても便利な「ライブラリ」は存在するけど、それはようするに便利なコピペ関数の寄せ集めである。あくまで書くとき便利なだけであって、読むときは害になる。

書くときに便利になるだけのものにはあまり意味がない。簡潔に書けることの目的はタイプ数を減らすことではなく、読むときに理解しやすくするためだ。

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