ノイズ源の特定までやったはいいが、うまい対策をうたなければならない。
このノイズ源特定のときは、とりあえず電源ラインに内径1cmぐらいのパッチンコアを挟んでみたが、うまくいかなくて悲しい、という状態で終わった。その後、対策を考えなおした。
- 室内機の電源ラインにもっと大きなコアを巻いてみる
- 室内機と室外機とを繋ぐ線にCMFを入れる
室内機の電源ラインにもっと大きなコアを巻いてみる
ハムフェアにて内径19mm外形40mmの大型のコアを購入したので、これを5ターンほどエアコンの電源ラインに巻いてみた。
これは効果が抜群だった。(コアは内側を1回通る=1ターンなので、この画像で5ターン)
対策前
対策後:
コアを閉じた瞬間から減りはじめて感動的な体験をする
室内機と室外機とを繋ぐ線にCMFを入れる
かなり狭い領域かつパッツンパッツンなので、あまりコアを入れる余地がない。
とりあえず1ターン入れてみたが、あまり効果が見られなかった。複数個入れれば違うのかもしれないけど、入れるスペースがなかったためひとまず諦めた。
基本的に巻数の2乗に比例してインピーダンスが上昇するので、複数回巻けないというのはかなり厳しい。5ターンのコア1つと同じインピーダンスを1ターンのコアを複数で解決しようとすると単純に25個必要になる。
今回の教訓
1回小さいコア入れたぐらいで諦めず、複数回巻けるコアでも試してみる。
あと根本的にコアのデータシートから「このぐらいのインピーダンスが主流」っていうのを感じとっておいて、巻数でどれぐらいインピーダンスが上がるか、目安程度でも感覚的に想像できるようになると便利そう。最近得た知見としては
- ローバンドほど対策が厳しい
- 元々低い周波数だとコアのインピーダンスが低いので、かなり巻きまくる必要がある
- 例えば7MHzで20Ωのインピーダンスのコアだと、1つのコアに13回巻かないと目安となる3kΩにならない。
- 巻きすぎるとハイバンドでの特性が悪化する
村田製作所がコアの選定方法というページを公開していて便利