サーマルカメラ UNI-T UTi260B を買ったが、近い距離だと結構ボヤっとしていて解像度が低い感じになる。そんなものなのかなーと思っていたが、Thingiverse で UTi260B にマクロレンズをつける例を見つけたので試してみた。
レンズ
UTi260B のスペック上、扱う波長は 8~14μm (遠赤外線)
通常の光学ガラスは赤外線を通さないのでサーマルカメラのレンズには適さない。
比較的安く入手性が良い CO2 レーザー (波長 10.6μm) 用のレンズである ZnSe レンズはだいたい 7~12μm あたりの透過性が高いらしいのでそこそこちょうどいい。
Aliexpress の WaveTopSign China PVD ZnSe Laser Focus Lens Dia.12 18 19 20mm FL38.1 50.8 63.5 76.2 101.6mm For Co2 Laser Engraving Machine というやつ。直径 20mm 焦点距離は 101.6mm で選んだ。約1500円程度。
小さいレンズとしては高いが、特殊用途のレンズとしてはかなり安い。
結果
近距離での撮影がかなり良くなった。
メリット・デメリット
メリット
- 至近距離でより分解能が上がる
デメリット
- 若干温度は低くでる (いくぶん透過性が下がるので)
- レンズ中央以外の精度があやしい (光学レンズと同様、できるだけ大きいレンズを使うほうが安定する)