2016年にウェブ縄文時代がどうこう書いたけど最近どうやらウェブ縄文時代が本当にきつつあるみたい、と書こうとしたら既に morygonzalez さんが書かれていた のであまり書くことはない。縄文時代というか、個人サイトへの回帰という話だけど、観測範囲のブログやら日記がASPホスティングから個人サイトに移行したりしている。

知り合いとチャットしていて教えてもらったけど、国内だけの事象というわけではないみたいで、今年の6月には The Return of the 90s Web という記事が書かれていた。不思議な潮流。

2017年に個人サイトは終わってしまったのかと書いたことがあるけど、終わってないかもしれないので嬉しい。このエントリでも触れてるけどASPホスティングの個人ブログも、セルフホスティングの個人サイトも境界は技術的には曖昧で、しいていえばコンテンツを自分で所持しているといえるかどうか。「個人サイト」は閲覧者的には技術的に区別はつかず、どちらかといえば誰のブランドで発信されているかという印象的なものと思う。

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NanoVNA V2 という名前で開発されているが、ややこしいので開発コードである S-A-A-2 (Simple Antenna Analyzer 2 の略らしい) と呼ぶことにしておく。NanoVNA に触発されて開発されていて (開発者は別)、操作性やファームウェアコードの一部は NanoVNA と一緒だが、ハードウェアは再設計されている。

NanoVNA ではクロックジェネレータ1つを5次高調波まで使って 900MHz まで実用的なダイナミックレンジを実現しているが、S-A-A-2 ではここが違っていて、クロックジェネレータに加えてPLLシンセサイザ(ADF4350)を使って高調波を使わない設計になっている。ADF4350 は 137.5MHz~4,400MHz の範囲を出力できるため、基板がしっかりしていればこの範囲を測定範囲にすることができる。140MHz以下はクロックジェネレータの出力をそのまま使う。S-A-A-2 はハードウェアバージョン V2_3 までで 3GHz まで対応している。

ファームウェアはUIや計算まわりで NanoVNA を引き継いでいる部分もあるが、C++11 で書かれており、特に USB 通信まわりはまったく別のプロトコルになっている。MCU は STM32 の互換品の GD32F303CCT6 ARM Cortex-M4 で DSP/FPU/SIMD がついている。

既にこれのクローンも Aliexpress で売られていたりする。扱う周波数が高くなるほどクローンも怪しくなるので、自分は tindie で注文した。

使い勝手

操作性はほとんど NanoVNA と変わらない。充電回路はついているが、バッテリ本体が付属しないので適当なのを選んでつけてやる必要がある。

ケース

- https://www.thingiverse.com/thing:4592730

これがいい感じだった

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