2016年 02月 22日

自作 デジタル SWR 計(再) | ログアンプを使いQRP〜1KWまで

なんとなくもう一台を作りたくなったので作っています。実は基板自体はだいぶ前(数ヶ月以上前)に作っておいたのですが、設計ミスがあったりして面倒なのでちゃんと作りはじめてませんでした。

AD8307

AD8307を使ってログアンプ検波するバージョンの SWR 計の例があることは知っていましたが、前回はそこまですることはないと思ってとりあえず簡単な方法で作りました

というのもログアンプは大変高価だからです。秋月でAD8307のDIP版が売っていますが、単価が1100円します。なお DigiKey で買うともっと高価なので、秋月は安いほうです。

(最近知りましたが中華性AD8307というセカンドソース品、というよりコピー品があり、こちらは単価が50円!!と激安のようです。SOICで、ebay で手に入ります)

方向性結合器 + 検波 + ADC

例の回路をほぼ完全にパクって実装しました。

方向性結合器は、タンデムマッチで、FT82-43 を使い、20T にしてみました (26.02dB のカップラに)。線間容量を減らして、高い周波数での特性が改善しないか?と思い巻数を減らしています。#43 は透磁率が高いので、多少巻数を減らしてもインピーダンスは高いままですが、ロスは多くなるはずです。

検波部は結合器からの出力をアッテネータ(16.1dB)を通し、インピーダンス変換を行なって AD8307 に入力しています。AD8307 のオフセットや切片調整はしていないので、25mV/dB の出力にはるはずです。

方向性結合器で 26.02dB、アッテネータで16.1dBなので、AD8307 には 42.12dB 減衰された信号が入力されます。言いかえると、AD8307の入力範囲は -72〜+16dBm ですから、-29.88〜+58.12dBm の入力範囲 (約1μW〜648W) にシフトしたことになります。

ADC は ADS1015 という 4ch + PGA 付き I2C デバイスにしてみました。ここは入手性の問題からオリジナルと違います。

実装

最初は方向性結合器の部分も基板を起こしていましたが、どうも作りにくいので立体配線に変えました。2つのトロイダルコアの間に容量結合防止のためのGNDを立てたいわけですが、プリント基板だとかえって面倒でした。

そんなこともあろうかと、基板を作る段階で途中で切って使えるような感じにしておいたので良かったです。

検証

作ったはいいのですが、どうもうまくいかず悩みました。

一つはコイルを逆付けしていてまともに方向性結合器として動いていなかったのが原因でした。

もう一つはAD8307の出力の問題で、どうしても入力電力から計算される出力電圧が出ず、未だ完全に理由がわかっていません。

AD8307 の出力

最初は 3.3V で動かしていたのですが、どうしても途中から出力電圧が上がりませんでした。定格上では 3.3V でも +10dBm までは入力可能のはずなのですが、-2dBm ぐらいから出力が上がらなくなり、全くよくわかりませんでした。

5V で動かしてみたところ、とりあえずこれは解決したように見えました。

しかし電源電圧を 5V に変えても、入力電力に応じた出力電圧にならず難儀しました。どうしても 25mV/dB の傾きになっておらず、オフセットが含まれているように見えました。切片調整もしていないし、オフセットがどこから入っているのかもわかりませんでした。

結局これはキャリブレーションと称してプログラム上で補正をかけることにしました。どっちにしろ 25mV/dB の傾きは定格上でも 23〜27mV/dB の範囲があるので調整を入れなければなりません。

ということで、適当に係数を求めたら、だいたいそれっぽい値が出るようにはなりました。

正確な電力を計る方法がないので、一定以上は調整しようがありません。

Google Spreadsheet に実測と理想を書いて比較してがんばりました。。。

方向性結合器

追記:FT82-61 を使ったバージョンに変更しました。
自作 デジタル SWR 計(再) 2 | 方向性結合器の改善編 | tech - 氾濫原

SWR はこんな感じでした

SWR だとよくわからないので、リターンロスでみるとこんな感じです

肝心のディレクティビティなどの特性です。蓋をあけた状態で電圧をオシロで計って50Ω換算で出しています。残念ながら前回作ったものよりも良くありません。

ログアンプの効果

ダイオード検波の場合、微小電力ではダイオードの Vf を超えることができず、それはそのまま誤差になります。

ログアンプ検波することで、ダイオード検波の欠点はなくなり、微小電力から計れるようになりました。具体的には、スペアナのトラッキングジェネレータ出力を 0dBm にして計っても、多少の誤差はありますがちゃんと 1mW ぐらいの値が出てきます。

通常送信機の電力測定ではこんな微小電力まで計れる必要は特にないかと思いますが、SWR 計として反射電力を計りたい場合、SWR が低いときには反射電力も非常に小さくなりますから、ダイナミックレンジの広い測定が必要になります。ダイオード検波と通常のリニアなADCを使うことに対する最大のメリットはここだと思います。

方向性結合器部分はまだ追試が必要

SWR計としてまとめるのではなく、方向性結合器として一旦作って評価をしてから、検波回路を外付けするほうが安定したものが作れそうです。次はそのようにしたいと思います。

制御

インターフェイスはまともに作っていなくて、Arduino で I2C から値を呼んで計算させてシリアルに出力だけさせてテストしていました。今のところまだ実用にはなっていません。

2016年 02月 20日

mbed のフレームワークの温度感

mbed の API 経由でできる以上のことをやろうとする場合、結局 mbed 側で何をやっているか (どのAPIでどのレジスタが変更されるか) は理解していないといけない。

つまり mbed のラッパーのソースコードが手元にないと、プログラムできない。しかし実際のコードがどこにあるのかわかりにくい。

基本的には mbed のライブラリ経由でできることが殆どだとは思うが、例えば高度なスリープを行いたいとか、ウォッチドッグタイマを使いたいとなると、低レベルなレジスタアクセスが必須になる。

ghq で全部落としとくぞ

Mercurial (hg) のレポジトリとして公開されている。

 ghq get https://cho45@developer.mbed.org/users/mbed_official/code/mbed-src/
 ghq get https://cho45@developer.mbed.org/users/mbed_official/code/mbed/ 

してmbed 関係のヘッダと実装を手元に置いておく

mbed LPC1114

メインのレポジトリはこっちなのですが、ヘッダファイルだけ
https://developer.mbed.org/users/mbed_official/code/mbed/file/252557024ec3/TARGET_LPC1114/TARGET_NXP/TARGET_LPC11XX_11CXX/TARGET_LPC11XX

実装は mbed-src にあった。
https://developer.mbed.org/users/mbed_official/code/mbed-src/file/a11c0372f0ba/targets/cmsis/TARGET_NXP/TARGET_LPC11XX_11CXX/TARGET_LPC11XX/system_LPC11xx.c

mbed 関係ない部分

LPC1114 のリファンレス
http://www.nxp-lpc.com/images/LPC111x_UM_Rev.00.15_Japanese.pdf

NXP による LPC の定数定義
https://developer.mbed.org/users/mbed_official/code/mbed/file/252557024ec3/TARGET_LPC1114/LPC11xx.h

2016年 02月 19日

AD9851 DDS モジュールを LPC1114/mbed と

AD9851 は Arduino で一度動かしてみましたが、LPC1114/mbed な環境でも動かしてみました。


DDS モジュールの定格は5Vですが、3.3Vで動かしてみています。振幅は当然減りますが、ちゃんと70MHzぐらいまでは波形が確認できました。

コード

Arduino のコードとほぼ一緒です。というか殆ど正規表現で置換しただけで動かすことができました。GPIO の操作だけなので本当に頭を一切使わずに移植できました。

GCC かつ -std=c++14 な環境なため mbed のオンラインコンパイラではコンパイルできないと思います (すこし修正すればいけるはずですが C++14 が使えない環境に興味がないので……)

また、なんとなくシリアル経由で周波数を変えるインターフェイスにしてみました。mbed のライブラリに CircularBuffer があるので簡単です。C++ の STL に circular buffer / ring buffer 相当のものがないのが不思議なんですが、いつか入る予定はあるんでしょうかね?

#include "mbed.h"
#include <CircularBuffer.h>
#include <cstdlib>
#include <string>

template <uint32_t CLKIN, bool MULTIPLIER>
class AD9851 {
	static constexpr double PHASE_FACTOR = 0x100000000 / (double)(CLKIN * (MULTIPLIER ? 6 : 1));

	DigitalOut PIN_DATA;
	DigitalOut PIN_FQ_UD;
	DigitalOut PIN_W_CLK;
	DigitalOut PIN_RESET;

	void serial_write(uint32_t freq, uint8_t phase, bool powerdown) {
		// freq (delta phase)
		for (int i = 0; i < 32; i++) {
			PIN_DATA = (freq>>i & 1);
			PIN_W_CLK = 1; wait_us(4);
			PIN_W_CLK = 0; wait_us(4);
		}

		// control bits
		PIN_DATA = MULTIPLIER ? 1 : 0;
		PIN_W_CLK = 1; wait_us(4);
		PIN_W_CLK = 0; wait_us(4);
		PIN_DATA = 0;
		PIN_W_CLK = 1; wait_us(4);
		PIN_W_CLK = 0; wait_us(4);

		// powerdown
		PIN_DATA = powerdown ? 1 : 0;
		PIN_W_CLK = 1; wait_us(4);
		PIN_W_CLK = 0; wait_us(4);

		// phase
		for (int i = 0; i < 5; i++) {
			PIN_DATA = (phase>>i & 1);
			PIN_W_CLK = 1; wait_us(4);
			PIN_W_CLK = 0; wait_us(4);
		}

		PIN_FQ_UD = 1; wait_us(4);
		PIN_FQ_UD = 0; wait_us(4);
	}

public:
	AD9851(
			PinName data,
			PinName fq_ud,
			PinName w_clk,
			PinName reset
		) :
			PIN_DATA(DigitalOut(data)),
			PIN_FQ_UD(DigitalOut(fq_ud)),
			PIN_W_CLK(DigitalOut(w_clk)),
			PIN_RESET(DigitalOut(reset))
	{
		PIN_DATA = 0;
		PIN_FQ_UD = 0;
		PIN_W_CLK = 0;
		PIN_RESET = 0;
	}

	/**
	 * W0 ... W31  -> Freq (LSB first)
	 * W32, W33    -> Control (for factory test)
	 * W34         -> Power-Down
	 * W35 ... W39 -> Phase (LSB first)
	 */

	void reset() {
		// ensure low
		PIN_DATA = 0;
		PIN_FQ_UD = 0;
		PIN_W_CLK = 0;

		// reset
		PIN_RESET = 1; wait(1);
		PIN_RESET = 0; wait(1);

		// reset to serial mode
		// Pins of D0, D1 = 1, D2 = 0 for serial mode
		PIN_W_CLK = 1; wait_us(4);
		PIN_W_CLK = 0; wait_us(4);

		PIN_FQ_UD = 1; wait_us(4);
		PIN_FQ_UD = 0; wait_us(4);
	}

	void set_frequency(uint32_t frequency) {
		set_frequency(frequency, 0);
	}

	void set_frequency(uint32_t frequency, uint8_t phase) {
		uint32_t deltaPhase = PHASE_FACTOR * frequency;
		serial_write(deltaPhase, phase, 0);
	}

	void powerdown() {
		serial_write(0, 0, 1);
	}
};

AD9851<30000000, true> ad9851(/*data*/dp28, /*fq_ud*/dp26, /*w_clk*/dp25, /*reset*/dp1);

//AnalogIn adc1(dp9);
//AnalogIn adc2(dp10);
//AnalogIn adc3(dp11);
//AnalogIn adc4(dp13);

Serial serial(USBTX, USBRX);

CircularBuffer<char, 80> serial_buffer;

int main() {
	serial.baud(115200);
	serial.printf("init\n");

	ad9851.reset();
	ad9851.set_frequency(10e6);

	for (;;) {
		if (serial.readable()) {
			char c = serial.getc();
			if (c == 0x0D) continue; // ignore CR
			if (c == 0x0A) { // treat LF as line end
				std::string line(80, '\0');
				line.clear();

				char c;
				while (serial_buffer.pop(c)) {
					line += c;
				}
				serial_buffer.reset();

				serial.printf("GOT: %s\n", line.c_str());

				uint32_t new_freq = std::atoi(line.c_str()) * 1e6;
				ad9851.set_frequency(new_freq);
				continue;
			}

			serial_buffer.push(c);
		}
	}
	return 0;
}

メモ: mbed 移植正規表現

S/digitalWrite\(([^,]+), ([^)]+)\)/\1 = \2/
s/delayMicroseconds/wait_us/g
s/delay/wait/g
2016年 02月 17日

ublox NEO-6M GPS Module

1000円ぐらいで買いました。このモジュールはアンテナが分離型で、1PPS 出力がとれるという特徴があります。

ublox というメーカーのGPSチップが載っています。u-center というソフトウェアから詳細な設定ができることになっています。ただし u-center は Windows のみです。

GPS Fix に時間がかかる

窓際で受信させてみましたが、いつまで経っても GPS Fix しません。u-center でしばらく眺めていると1時間〜2時間ぐらいでようやく GPS Fix しました。

スマフォ内蔵のGPSだと窓際でもすぐGPS Fixできるので、ちょっと残念なところです。

1度3D Fixまでいけば、割と安定して受信が継続されました。

NEO-6M は GPS(アメリカ)のみに対応していて、GLONASS (ロシア)やQZSS(日本)は対応していないので、そのせいかもしれません。

1PPS

自宅でGPS使って位置を知れてもあんまり意味がありません。このGPS モジュールの最大の目的は1PPSです。

1PPS (Pulse Per Second) 出力はLED が接続されており、GPS Fix 時には1秒ごとにLEDがフラッシュします。

この1PPSはGPS衛星に搭載されている原子時計と同期しているので、とても正確です。ただし、GPSモジュール内蔵クロックが48MHzなので最大42nsぐらいのジッタはありそうです。そこそこに長い目で見ると原子時計並に正確な1Hzが得られるというものです。

スペック的には以下のようになっています(いまいち各項目の意味がわかりませんでしたが…)

モジュールのピンヘッダに出ていないので、必要なら直接引き出す必要があります。

• For best timepulse performance it is recommended to disable the SBAS subsystem. 

日本にはSBASシステムがそもそもないので完全に無効にしときましょう。

NMEA を Ruby で雑に読んでみる


特にライブラリとかを使わずに、ちゃんと動いているかだけのテストをできるようにスクリプトを書きました。動かすと以下のような出力になります。

2016-02-16 15:28:5.000Z VALID:YES / 3D Fix [1: 31dB*] [3: 21dB*] [7: 26dB*] [8: 0dB] [10: 0dB] [11: 15dB*] [16: 15dB*] [17: 0dB] [22: 0dB] [27: 0dB] [28: 19dB*] [30: 0dB*]
#!ruby -v
require 'serialport'

@port = SerialPort.new(
	"/dev/tty.usbserial-A50285BI",
	9600,
	8,
	1,
	0
)

cols = `tput cols`.to_i

status = {
	using: [],
	sates: {}
}

loop do
	while line = @port.gets
		type, *rest = line.chomp.split(/,/)
		next unless type[0] == '$'
		_ = rest.pop
		case type
		when "$GPRMC"
			h, m, s = *rest[0].match(/(..)(..)(.+)/).captures.map {|i| i.to_f }
			dd, mm, yy = *rest[8].match(/(..)(..)(..)/).captures.map {|i| i.to_i }
			datetime = "%04d-%02d-%02d %02d:%02d:%02.3fZ" % [yy + 2000, mm, dd, h, m, s]
			state = rest[1]
			status[:UTC] = datetime
			status[:is_valid] = state == "A"
		when "$GPGGA"
			sate_count = rest[6]
			status[:sate_count] = sate_count
		when "$GPGSA"
			mode = rest[0]
			type = rest[1] # 1 = invalid, 2 = 2d, 3 = 3d
			sate_nums = rest[2, 12]
			status[:mode] = mode
			status[:type] = type
			status[:using] = sate_nums.map {|i| i.to_i }
		when "$GPGSV"
			total = rest.shift
			current = rest.shift
			if current == 1
				status[:sates] = {}
			end
			_ = rest.shift # count
			until rest.empty?
				num = rest.shift
				e = rest.shift
				d = rest.shift
				sn = rest.shift
				status[:sates][num] = {
					num: num.to_i,
					e: e,
					d: d,
					sn: sn.to_i,
				}
			end
			if total == current
				# done
			end
		else
			# ignore
		end
		out = "%s VALID:%s / %s Fix %s" % [
			status[:UTC],
			status[:is_valid] ? "YES" : "NO",
			status[:type] == "1" ? "NO" : "#{status[:type]}D",
			status[:sates].values.sort_by {|i| i[:num] }.map {|i|
				"[%s: %ddB%s]" % [
					i[:num],
					i[:sn],
					status[:using].find_index(i[:num]) ? "*" : ""
				]
			}.join(" ")
		]
		print "%- #{cols-1}s\r" % out
		$stdout.flush
	end
end

LPC1114 LPC1114FN28 / mbed 開発を platformio を使ってやる

DIP で唯一実用になる(?) ARM Cortex-M0 マイコンです。SRAM が 4KB しかないのが心許ないですが、秋月で現在180円と、性能の割に激安です。

32bit ARM なので、32bit 演算が多少出てくるような場合は AVR より圧倒的に良い選択そうです。(FPU はありませんが)。また mbed は Arduino よりもライブラリデザインがマトモという印象があります。

platformio でコンパイルして、シリアルアダプタ経由で ISP 書きこみするというのを試しました。フレームワーク(ライブラリ)としては mbed を使っていますが、mbed の開発環境は使っていません。

platformio での開発

platformio.ini を以下にようにして

[env:lpc]
platform = nxplpc
framework = mbed
board = lpc1114fn28
build_flags = -std=c++1y

main.cpp を以下にようにしました。

#include "mbed.h"

DigitalOut led(LED1);

int main() {
	while(1) {
		led = 1;
		wait(0.5);
		led = 0;
		wait(0.5);
	}
	return 0;
}

この状態で platformio run をすると .pioenvs/lpc/firmware.bin にコンパイル済みバイナリができます。

platformio は mbed の開発環境を前提としているようで、upload では単に upload_port 先のディレクトリにコピーをしようとします。今回はシリアル経由で書きこむので、platformio 経由での upload は使いませんでした。

ピンアサイン

https://developer.mbed.org/platforms/LPC1114FN28/ このページを見るのが一番良いようです。

上記コード中で指定している LED1 は左下の dp14 になります。

書きこみ

書きこみツールは lpc21isp を使うのが一番簡単なようです。展開して make するだけで OS X でも普通に動きました。

https://sourceforge.net/projects/lpc21isp/files/lpc21isp/ からダウンロードできます。

以下にような感じで書きこめました。115200 は書きこみ時のボーレート、12000 はMCUの動作周波数をkHz単位で指定するようです。内蔵RCは12MHzなので12Mhzを指定しています。が、mbed 実行時は逓倍して48MHzで動いているようなので、どっちを指定するのかよくわかりません。

lpc21isp -control -bin .pioenvs/lpc/firmware.bin /dev/tty.usbserial-A50285BI 115200 12000

ここでは -control を指定しています

         -control     for controlling RS232 lines for easier booting
                      (Reset = DTR, EnableBootLoader = RTS)

となっており、この通りにシリアル変換の DTR を nR (RESET) 、RTS を dp24 に接続することで、自動リセットしてISPモードへ移行して書きこめます。冒頭の写真の通りの配線です。

追記:シリアル通信を行う

上記の方法だと、普通にシリアル通信を行おうとするとRTS/DTRまわりの挙動によってリセットが発生してISPモードに入ってしまうことがあります。なので普通に screen などでシリアル出力を見ることができません。これは RESET の配線を切れば問題ないのですが面倒くさいところです。

実はこれもlpc21ispを使って以下にようにすると、配線を変えずにシリアルモニタができるようです。

lpc21isp -termonly -control /dev/tty.usbserial-A50285BI 115200 12000

コード例

#include "mbed.h"

Serial serial(USBTX, USBRX);
DigitalOut led(LED1);

int main() {
	serial.baud(115200);

	while(1) {
		serial.printf("Hello, World!\n");
		led = 1;
		wait(0.5);
		led = 0;
		wait(0.5);
	}
	return 0;
}

ref.

2016年 02月 16日

El Capitan になってから、Mac の写真.appの自動起動がガチでうざい

SDカードなどを接続したとき、使ってもいない写真.appがいちいち起動してだいぶ鬱陶しいです。以下のコマンドで止めることができました。

defaults -currentHost write com.apple.ImageCapture disableHotPlug -bool YES

昔は Image Capture.app の環境設定からデフォルトの設定が変えられたはずなんですが、El Capitan ではその機能が消滅していて、GUI で変更する方法がないようです。クソですね。

2016年 02月 13日

AD9850 DDS モジュール

ebay で800円ぐらいで買ったものです。

この手のモジュールにはAD9851(源クロック6倍周波数逓倍器付き)のものとAD9850のものがあり、さらに基板のタイプが2つあります。AD9850/AD9851は制御方法も含めてほとんど互換なので、源クロックとチップだけ違うものが出回っているみたいです。

試してみたのはおそらく古いタイプのもので、ブレッドボードには直接挿すことができないので、ちょっと面倒くさいタイプです。

周波数の設定・パワーダウンモードへの移行・設定位相(2台以上のDDSでsin/cos作る場合に使う)を40bitレジスタにまとめて突っ込む形になっています。

この40bitレジスタはパラレルモードとシリアルモードで設定でき、ググると大抵の例でシリアルモードを使ってるみたいです。

ただ、リセット直後はパラレルモードで起動するので、シリアルモードに変えてやる必要があります。といっても、D0=1 D1=1 D2=0 にした状態で、W_CLK パルスを送り、すぐ FQ_UD パルスを送るとシリアルモードに入るということになっています。

このモジュールの場合、ジャンパでD0=1 D1=1 D2=0 を設定できるようになっており、デフォルトでジャンパしてあるので、W_CLK と FQ_UD パルスをマイコンから送るだけで初期化できます。

コード

ライブラリみたいにしてあるのもありましたが、結局自分で書きました。

入手したモジュールは125MHzが源クロックでした。

#include <Arduino.h>
#include <Wire.h>

template <uint32_t CLKIN>
class AD9850 {
	static constexpr double PHASE_FACTOR = 0x100000000 / (double)CLKIN;

	const uint16_t PIN_DATA;
	const uint16_t PIN_FQ_UD;
	const uint16_t PIN_W_CLK;
	const uint16_t PIN_RESET;

	void serial_write(uint32_t freq, uint8_t phase, bool powerdown) {
		// freq (delta phase)
		for (int i = 0; i < 32; i++) {
			digitalWrite(PIN_DATA, (freq>>i) & 1);
			digitalWrite(PIN_W_CLK, HIGH); delayMicroseconds(4);
			digitalWrite(PIN_W_CLK, LOW); delayMicroseconds(4);
		}

		// control bits
		digitalWrite(PIN_DATA, LOW);
		digitalWrite(PIN_W_CLK, HIGH); delayMicroseconds(4);
		digitalWrite(PIN_W_CLK, LOW); delayMicroseconds(4);
		digitalWrite(PIN_W_CLK, HIGH); delayMicroseconds(4);
		digitalWrite(PIN_W_CLK, LOW); delayMicroseconds(4);

		// powerdown
		digitalWrite(PIN_DATA, powerdown ? HIGH : LOW);
		digitalWrite(PIN_W_CLK, HIGH); delayMicroseconds(4);
		digitalWrite(PIN_W_CLK, LOW); delayMicroseconds(4);

		// phase
		for (int i = 0; i < 5; i++) {
			digitalWrite(PIN_DATA, (phase>>i) & 1);
			digitalWrite(PIN_W_CLK, HIGH); delayMicroseconds(4);
			digitalWrite(PIN_W_CLK, LOW); delayMicroseconds(4);
		}

		digitalWrite(PIN_FQ_UD, HIGH); delayMicroseconds(4);
		digitalWrite(PIN_FQ_UD, LOW); delayMicroseconds(4);
	}

public:
	AD9850(
			uint16_t data,
			uint16_t fq_ud,
			uint16_t w_clk,
			uint16_t reset
		) :
			PIN_DATA(data),
			PIN_FQ_UD(fq_ud),
			PIN_W_CLK(w_clk),
			PIN_RESET(reset)
	{
		pinMode(PIN_DATA, OUTPUT);
		pinMode(PIN_FQ_UD, OUTPUT);
		pinMode(PIN_W_CLK, OUTPUT);
		pinMode(PIN_RESET, OUTPUT);
	}
	
	/**
	 * W0 ... W31  -> Freq (LSB first)
	 * W32, W33    -> Control (for factory test)
	 * W34         -> Power-Down
	 * W35 ... W39 -> Phase (LSB first)
	 */

	void reset() {
		// ensure low
		digitalWrite(PIN_DATA, LOW);
		digitalWrite(PIN_FQ_UD, LOW);
		digitalWrite(PIN_W_CLK, LOW);

		// reset
		digitalWrite(PIN_RESET, HIGH); delay(1);
		digitalWrite(PIN_RESET, LOW); delay(1);

		// reset to serial mode
		// Pins of D0, D1 = HIGH, D2 = LOW for serial mode
		digitalWrite(PIN_W_CLK, HIGH); delayMicroseconds(4);
		digitalWrite(PIN_W_CLK, LOW); delayMicroseconds(4);

		digitalWrite(PIN_FQ_UD, HIGH); delayMicroseconds(4);
		digitalWrite(PIN_FQ_UD, LOW); delayMicroseconds(4);
	}

	void set_frequency(uint32_t frequency) {
		set_frequency(frequency, 0);
	}

	void set_frequency(uint32_t frequency, uint8_t phase) {
		uint32_t deltaPhase = PHASE_FACTOR * frequency;
		serial_write(deltaPhase, phase, 0);
	}

	void powerdown() {
		serial_write(0, 0, 1);
	}
};

AD9850<125000000> ad9850(9, 10, 11, 12);

void setup() {
	Serial.begin(9600);

	ad9850.reset();
	ad9850.set_frequency(10e6);
}

void loop() {
}

出力

商品説明だと40MHz まで出せると書いてありました。たしかに出せることは出せるようです。

このモジュールの出力には7次のローパスフィルタがついています。これはAD9851のデータシート通りの定数のフィルタのようで、70MHzぐらいにカットオフ周波数ががあるみたいです。

なおローパスフィルタの後の出力インピーダンスは200Ωになっているみたいです。

AD9850自体の出力は電流出力で、12ピンについている抵抗でフルスケールの出力電流が決まることになっています。このモジュールでは3.9kΩが実装されており、10mA フルスケールの出力に設定されています。200Ωで10mW(10dBm)。実際使う場合バッファして50Ω出力とする必要はありそうです。

片方だけにローパスフィルタが入っており、もう片方の出力は200Ωで電圧変換されて直接ピンヘッダに出ています。ということで差動出力には使えません。





AD9851 DDS モジュール

AD9850 DDS モジュール に続き AD9851 で、別基板バージョンのものです。

ジャンパとかが一切ない簡略版?なのか進化版?でしょうか。

D0, D1 は 10kΩでプルアップされているので、これらは自分でプルアップする必要はありません。D2 を GND に接続するだけでシリアルモードに入れる実装になっています。

コード

#include <Arduino.h>
#include <Wire.h>

template <uint32_t CLKIN, bool MULTIPLIER>
class AD9851 {
	static constexpr double PHASE_FACTOR = 0x100000000 / (double)(CLKIN * (MULTIPLIER ? 6 : 1));

	const uint16_t PIN_DATA;
	const uint16_t PIN_FQ_UD;
	const uint16_t PIN_W_CLK;
	const uint16_t PIN_RESET;

	void serial_write(uint32_t freq, uint8_t phase, bool powerdown) {
		// freq (delta phase)
		for (int i = 0; i < 32; i++) {
			digitalWrite(PIN_DATA, (freq>>i) & 1);
			digitalWrite(PIN_W_CLK, HIGH); delayMicroseconds(4);
			digitalWrite(PIN_W_CLK, LOW); delayMicroseconds(4);
		}

		// control bits
		digitalWrite(PIN_DATA, MULTIPLIER ? HIGH : LOW);
		digitalWrite(PIN_W_CLK, HIGH); delayMicroseconds(4);
		digitalWrite(PIN_W_CLK, LOW); delayMicroseconds(4);
		digitalWrite(PIN_DATA, LOW);
		digitalWrite(PIN_W_CLK, HIGH); delayMicroseconds(4);
		digitalWrite(PIN_W_CLK, LOW); delayMicroseconds(4);

		// powerdown
		digitalWrite(PIN_DATA, powerdown ? HIGH : LOW);
		digitalWrite(PIN_W_CLK, HIGH); delayMicroseconds(4);
		digitalWrite(PIN_W_CLK, LOW); delayMicroseconds(4);

		// phase
		for (int i = 0; i < 5; i++) {
			digitalWrite(PIN_DATA, (phase>>i) & 1);
			digitalWrite(PIN_W_CLK, HIGH); delayMicroseconds(4);
			digitalWrite(PIN_W_CLK, LOW); delayMicroseconds(4);
		}

		digitalWrite(PIN_FQ_UD, HIGH); delayMicroseconds(4);
		digitalWrite(PIN_FQ_UD, LOW); delayMicroseconds(4);
	}

public:
	AD9851(
			uint16_t data,
			uint16_t fq_ud,
			uint16_t w_clk,
			uint16_t reset
		) :
			PIN_DATA(data),
			PIN_FQ_UD(fq_ud),
			PIN_W_CLK(w_clk),
			PIN_RESET(reset)
	{
		pinMode(PIN_DATA, OUTPUT);
		pinMode(PIN_FQ_UD, OUTPUT);
		pinMode(PIN_W_CLK, OUTPUT);
		pinMode(PIN_RESET, OUTPUT);
	}
	
	/**
	 * W0 ... W31  -> Freq (LSB first)
	 * W32, W33    -> Control (for factory test)
	 * W34         -> Power-Down
	 * W35 ... W39 -> Phase (LSB first)
	 */

	void reset() {
		// ensure low
		digitalWrite(PIN_DATA, LOW);
		digitalWrite(PIN_FQ_UD, LOW);
		digitalWrite(PIN_W_CLK, LOW);

		// reset
		digitalWrite(PIN_RESET, HIGH); delay(1);
		digitalWrite(PIN_RESET, LOW); delay(1);

		// reset to serial mode
		// Pins of D0, D1 = HIGH, D2 = LOW for serial mode
		digitalWrite(PIN_W_CLK, HIGH); delayMicroseconds(4);
		digitalWrite(PIN_W_CLK, LOW); delayMicroseconds(4);

		digitalWrite(PIN_FQ_UD, HIGH); delayMicroseconds(4);
		digitalWrite(PIN_FQ_UD, LOW); delayMicroseconds(4);
	}

	void set_frequency(uint32_t frequency) {
		set_frequency(frequency, 0);
	}

	void set_frequency(uint32_t frequency, uint8_t phase) {
		uint32_t deltaPhase = PHASE_FACTOR * frequency;
		serial_write(deltaPhase, phase, 0);
	}

	void powerdown() {
		serial_write(0, 0, 1);
	}
};

AD9851<30000000, true> ad9851(9, 10, 11, 12);

void setup() {
	Serial.begin(9600);

	ad9851.reset();
	ad9851.set_frequency(10e6);
}

void loop() {
}

AD9851 とほぼ同じですが、6倍の周波数逓倍器がの有効無効化のビットがあるので、その部分だけ実装を変えてあります。

出力

購入したモジュールは 30MHz の源発振のものなので、逓倍後は 180MHz になります。

40MHz ぐらいから出力が低くなります。

ZOUT2 (フィルタあり)



逓倍している分スプリアスが多いようです。


ZOUT1 (フィルタなし)


2016年 02月 07日

I2C 8*8 LED dot Matrix module HT16K33

ebay で見つけて買ったやつシリーズです。表題のようなものを買ったので動かしました。

https://github.com/adafruit/Adafruit_LED_Backpack が割とよくできていて、これ使えばすぐに動かせました。

#include <Arduino.h>
#include <Wire.h>
// https://github.com/adafruit/Adafruit_LED_Backpack
#include "Adafruit_LEDBackpack.h"

// Adafruit_LEDBackpack matrix = Adafruit_LEDBackpack();
Adafruit_8x8matrix matrix = Adafruit_8x8matrix();


void setup() {
	Serial.begin(9600);
	Serial.println("begin");
	matrix.begin(0x70);
	matrix.setBrightness(10);
	matrix.setTextSize(1);
	matrix.setTextWrap(false);
	matrix.setRotation(1);
}


void loop() {
	char* message = const_cast<char*>("Hello, World!\n");

	int16_t x, y;
	uint16_t w, h;
	// getTextBounds は \n で終わってないと width を正しく計算しない。
	matrix.getTextBounds(message, 0, 0, &x, &y, &w, &h);
	Serial.println("getTextBounds: ");
	Serial.print("  x = "); Serial.println(x);
	Serial.print("  y = "); Serial.println(y);
	Serial.print("  w = "); Serial.println(w);
	Serial.print("  h = "); Serial.println(h);
	Serial.println("");

	for (int16_t x = 8; x >= -(int16_t)w; x--) {
		matrix.clear();
		matrix.setCursor(x, 0);
		matrix.print(message);
		matrix.writeDisplay();
		delay(50);
	}
}

BMP180 I2C 気圧・温度計センサー

BMP180 搭載のモジュールを ebay で買ってみたので試しました。約$2。どの気圧計にしろ温度計が必要で内部補正には使われていたりしますがだいたい内部用で外から値がとれません。このモジュールは温度もI2C経由で測れて一石二鳥モジュールです。

こんな感じのモジュールで、BMP180 以外に実装があります。これは 3.3V レギュレータで、5V 供給しても大丈夫なようになっています。(I2C のロジックレベル変換は簡易的ですが)。なので 5V の Arduino でも使えます。

BMP085 というものと互換性があるみたいで (BMP085はディスコン) それ用のライブラリがそのまま使えます。

#include <Arduino.h>
#include <Wire.h>
#include <Adafruit_BMP085.h>

// https://github.com/adafruit/Adafruit-BMP085-Library
Adafruit_BMP085 bmp;

void setup() {
	Serial.begin(9600);
	int ok = bmp.begin();
	if (!ok) {
		Serial.println("bmp.begin() failed.");
		for (;;);
	}
}

void loop() {
	Serial.print("Temperature = ");
	Serial.print(bmp.readTemperature());
	Serial.println(" *C");

	Serial.print("Pressure = ");
	Serial.print(bmp.readPressure() / 100.0);
	Serial.println(" hPa");

	Serial.println();
	delay(1000);
}
Temperature = 19.40 *C
Pressure = 1011.48 Pa

Temperature = 19.40 *C
Pressure = 1011.47 Pa